| 課題名 | ウイルス感染症の発症機構の解明と防除技術の確立 |
|---|---|
| 課題番号 | 2011017573 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,ウイルス・疫学 |
| 協力分担関係 |
全国家畜保健衛生所 日本養豚開業獣医誌協会 |
| 研究期間 | 2011-2015 |
| 年度 | 2011 |
| 摘要 | より特異性が高く現場で簡便に診断できる手法の開発と侵入防止対策に関しては、a)下痢等原因ウイルスの遺伝子解析については、2000年以降の10年間に国内の農場から検出された豚B群ロタウイルス(RVB)28株を用いて、NSP1及びNSP2遺伝子に関するOpen Reading Frame (ORF)領域の塩基配列を解析したところ、RVBが遺伝的多様性に富み、NSP1及びNSP2共に少なくとも3つの遺伝子型に分類されることを初めて明らかにした。b)一方、遺伝的多様性に富む豚A群ロタウイルス国内分離株の遺伝子解析によって、新しいVP7遺伝子型G26を同定した。また、VP7とVP4遺伝子型は多様であるものの、VP6ならびに NSP1-NSP4遺伝子型は単一であることを明らかにした。 病原体の伝播・存続様式の解明に基づく感染環の遮断方法の開発に関しては、a)地方病性牛白血病の浸潤状況調査により、わが国における現在の牛白血病ウイルス抗体陽性率は乳用牛で約40%、肉用繁殖牛で約30%であり、抗体陽性率は1982年の調査に比べて乳用牛で約10倍、肉用繁殖牛で約5倍増加していることを明らかにした。乳用牛では、1歳までに約20%が感染し、4歳で約45%となり、以降一定となる傾向が、肉用繁殖牛では、2歳までに15%、3歳で約30%となり、以降一定となる傾向を明らかにした。乳用牛では北日本から西に向かうに従い陽性率が上昇する傾向が、肉用繁殖牛では東北地域と九州・沖縄地域において陽性率が高い傾向があり、ウイルス感染率に地域性があることを明らかにした。b) 豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)ウイルスの浸潤状況調査として、わが国における欧州型PRRS初発生農場の近隣8農場を対象にRT-PCR法及びNested PCR法を用いて欧州型PRRSウイルスの検査を実施したところ、感染検体は確認されなかった。さらに、全国から7県を選択し24農場662検体を対象に行った同様の調査においても感染検体は確認されず、わが国において欧州型PRRSの流行は拡大していないことを明らかにした。なお、ベトナムで分離された高病原性PRRSウイルスの豚への接種実験において、高熱等の臨床症状は確認されたものの、死亡率は低いこと、さらには血中ウイルス量が北米型ウイルスに比べて高く、重度の病変形成が認められることを確認した。 |
| カテゴリ | 繁殖性改善 豚 防除 |