プリオンの異常化機構の解明とBSE等のプリオン病の清浄化技術の開発

課題名 プリオンの異常化機構の解明とBSE等のプリオン病の清浄化技術の開発
課題番号 2011017577
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,動衛研,プリオン病
協力分担関係 アドバンスソフト(株)
北海道立畜産試験場
農業生物資源研究所
医薬基盤研究所
霊長類医科学研究センター
国立感染症研究所
ハイペップ研究所
東京農業大学
東北大学
九州大学
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 プリオン病研究に関しては、a)牛海綿状脳症(BSE)の防除技術を開発するため、動物衛生高度研究施設(バイオセーフティレベル3)を用いてBSE経口感染実験を行った。28頭について経時的な解析を行ったところ、パイエル板では20~46ケ月後、扁桃では46ケ月後、脳、脊髄では34ケ月後から異常プリオン蛋白質(PrPSc)が蓄積した牛を確認した。また、6頭の牛で34~83ヶ月(平均58.1ケ月)の潜伏期の後に、BSEの発症が認められた。さらに、BSEプリオンを経口投与した牛では、PrPScは小腸終末部の連続パイエル板の濾胞マクロファージに蓄積することを明らかにした。b)死亡畜検査で摘発されたBSE牛の脳内におけるPrPScの蓄積部位は類似しており、脳幹部で顕著な蓄積が認められることを明らかにした。c)不活化処理に対するBSEプリオンの抵抗性については600℃以上の灰化処理により、超高感度プリオン検出法である蛋白質異常折りたたみ増幅反応(Protein Misfolding Cyclic Amplification、PMCA)法でもPrPScが検出されなくなることを証明した。d)PMCAの諸条件の検討と増幅に関わる補因子の探索については、試験管内無細胞変換系におけるPrPSc変換への還元剤の影響がプリオン株により異なることを示した。e)非定型BSE(H型)の牛への脳内接種試験を行い、PrPScの分布の特徴を明らかにした。f)日本及び諸外国(ドイツ、フランス、カナダ)で摘発された非定型BSE(L型)は、牛型PrP過発現マウスに感染し、その生物学的及び生化学的性状が類似していることを明らかにした。g)BSEプリオン脳内接種牛では、脳幹の聴覚神経路に海綿状の空胞変性が起こり、この空胞変性は神経症状ならびに聴性脳幹誘発電位(BAEP)の変化と関連することを明らかにした。h)ハムスタースクレイピー株Sc237由来PrPScをマウスPrPCを基質としてPMCA法で増幅すると、マウスに伝達した時とは異なる生物学的性状のプリオンが生成されることを明らかにした。
カテゴリ 抵抗性 防除

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