暖地多発型の侵入・新規発生病害虫の発生予察・管理技術の開発

課題名 暖地多発型の侵入・新規発生病害虫の発生予察・管理技術の開発
課題番号 2011017594
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,生産環境
協力分担関係 中国江蘇省農業科学院植物保護研
南京農大
韓国農業科学院
台湾嘉義農業試験分所
研究期間 2011-2015
年度 2011
摘要 侵入・移動性害虫の広域移動予測モデルの高度化に関しては、a)ヒメトビウンカの長距離移動シミュレーションモデルと、有効積算温度による羽化盛期の予測モデルを組み込んで改良し、ヒメトビウンカの中国から日本や韓国への移動を予測できることを明らかにした。b)流跡線解析の結果から、2011年8月28日以降に島根県を中心に発生したヌカカ媒介性のアカバネ病は、ウイルスを持ったヌカカが海外から飛来して感染させた可能性を明らかにした。 新興・再興病の早期検出手法を開発に関しては、a)イネ南方黒すじ萎縮ウイルスについてエライザ法等の簡易検出手法のための抗原、ならびに簡便、高精度かつ多数のサンプルを扱うことが可能なRT-PCRマイクロプレートハイブリダイゼーション法を開発した。b)九州に発生するイネ縞葉枯ウイルス(RSV)は、江蘇省など中国東部に発生するRSVと分子系統学的に強い類縁関係にあることを認め、保毒ヒメトビウンカが中国東部から九州へ飛来することを強く示唆した。 顕在化病害を対象とした生産工程管理に関しては、イネ紋枯病の病斑高率(最上位病斑高/草丈×100)と発病株の白未熟粒率との間に相関関係があること、防除薬剤で発病を抑制した場合に白未熟粒率が低下することから、イネ紋枯病は水稲の白未熟粒の発生を助長する要因であることを明らかにした。
カテゴリ 害虫 管理技術 ヒメトビウンカ 防除 薬剤

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