集落営農における実需者ニーズに対応した加工・業務用野菜生産技術の確立

課題名 集落営農における実需者ニーズに対応した加工・業務用野菜生産技術の確立
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 バイオテクノロジー開発部
研究期間 完H20~H22
年度 2010
摘要 目的:  集落営農において,加工・業務用野菜の営農基本計画策定に必要な基礎資料を主要な作目から作成し,現状に合わせた宮城県および地域の営農基本計画指標の基礎資料とする。主要な加工・業務用野菜の栽培技術を確立し,地域への定着・誘導を図ることを目的とする。 (1)タマネギの国内生産の端境期となる7月出荷での安定生産技術の確立のため,省力・高生産の機械化栽培体系を実証するとともに,機械化が可能で加工適正の高い品種の検索及び機械移植に適したセル成型苗の育苗日数について検討する。 (2)ニーズの高い寒玉系キャベツに関する品種特性比較を行い,加工・業務用として県内産地に適応する作型開発と品種検索を行う。 (3)小果樹類の導入として,新たなブルーベリー施設栽培方法の検討を行う。 成果: (1)機械体系の導入により作業時間は56%削減され,労働負担も軽減された。品種では「もみじ3号」,「ネオアース」が収量・品質で加工・業務用に適すると思われた。セル成型苗利用での機械移植では64~70日程度の育苗日数が適した。糖度は収穫1ヶ月 後が最も高くなる傾向であった。 (2)宮城県内における秋まき4,5月どり寒玉系キャベツの生産について,4月どりは8月24日播種の「彩音」,5月どりは9月7日,14日播種の「さつき王」を用いることで,収穫率が高く加工用に適する品質の収穫が可能であった。初夏どりキャベツでは,「YR天空」が加工適性が高かった。 (3)品種「ブルークロップ」の養液栽培では,ヤシ殻培地を用いると樹体生長および花芽着生が良く,また,養分切り上げ時期を8月末に行うことで露地での通常栽培よりも多くの収穫が見込める可能性が考えられた。また,ピートモスは常時培地が湿っていることが観察され,湿害の発生が懸念されることから本栽培方法には適しないことが考えられた。
カテゴリ 育苗 加工 加工適性 機械化 キャベツ 栽培技術 栽培体系 施設栽培 湿害 出荷調整 たまねぎ 播種 品種 ブルーベリー 養液栽培

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる