土壌由来温室効果ガス計測・抑制技術実証普及事業  

課題名 土壌由来温室効果ガス計測・抑制技術実証普及事業  
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 土壌肥料部
研究期間 継H20~
年度 2010
摘要 目的:本県農地の土壌炭素量を経時的に調査し,温室効果ガス削減への寄与程度を把握するとともに,機質資材の連年施用に伴う土壌炭素量・窒素量の変動を把握する。定点調査では,県内一円70地点の農地土壌の土壌タイプ,仮比重,全炭素,全窒素量,および耕概要等を調査し,土壌炭素量・窒素量変動解析のための基礎データを得る。また,基準点調査で,は灰色低地土の水田および露地畑において,原料の異なる家畜ふん堆肥の連用験を行い,堆肥の種類と土壌炭素量・窒素量変動との関係を解析する。 成果:a 農地土壌炭素等定点調査 宮城県内の低地水田土壌の土壌炭素量は黒泥土>グライ低地土>灰色低地土>褐色低地土の順であった。特に黒泥土は,次層の炭素量が多く,CN比も高かった。  地目別に比較すると,施設畑と樹園地で土壌炭素量及び土壌窒素量が多く,作土層に多い傾 向が見られたことから,堆肥の施用による影響が考えられた。また,牧草地では,次層に土壌炭素が多い傾向があった。  水田での有機物施用状況を見ると,堆肥施用若しくはわらすき込みを実施した地点は46地点で,水田全体の87%であった。無施用区は7地点であったが,昨年(12地点)より減少した。わらすき込みと堆肥施用の両方を実施していた地点は7地点であった。地域分布では,県南や沿岸地域では堆肥施用が少なく,わらすき込みが多かった。逆に県北ではわらすき込みが少なく,堆肥施用が多かった。また,県北でわらをすき込んだ地点は堆肥も併せて施用する傾向が見られた。 b 農地土壌炭素基準点調査 水田は連用開始から9年が経過しており,今年度は70~150kg/10a程度の炭素が堆肥として施用された。土壌炭素量は,無堆肥区と比較して堆肥施用区は同程度,もしくはやや高い値となり,牛ふん堆肥区で最も高い値であった。土壌窒素量も同様の結果であった。また収量構成要素については,1.9mm以上精玄米重は鶏ふん堆肥区>豚ぷん堆肥区>牛ふん堆肥区>わらすき込み区>無堆肥区の順で高かった。  露地畑は連用開始から9年が経過しており,今年度は210~260kg/10a程度の炭素が堆肥として施用された。土壌炭素量は,無堆肥区と比較して堆肥施用区は高い値となり,特にわら堆肥区が高かった。土壌窒素量も同様の結果であった。収量は無堆肥区と比較して豚ぷん堆肥区がやや高く,鶏ふん堆肥区は同程度,わら堆肥区と牛ふん堆肥区がやや低かった。窒素濃度は無堆肥区に比べて堆肥施用区は高かったが,特にわら堆肥区と鶏ふん堆肥区が高い値であった。
カテゴリ 肥料 水田 鶏 豚

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