| 課題名 |
寒冷地水田における飼料用稲-麦二毛作体系の開発と実証 |
| 研究機関名 |
宮城県古川農業試験場
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| 研究分担 |
水田利用部
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| 研究期間 |
新H22~26 |
| 年度 |
2010 |
| 摘要 |
目的:水田における自給飼料の一つとして稲発酵粗飼料は、行政支援とこれまでの総合的な研究開発によって約800haにまで作付面積は拡大した。これまで飼料用稲と飼料用麦類について単作での研究を行ってきたが,より粗飼料自給率の向上や水田の高度利用を図るためには,稲-麦二毛作体系への検討が必要である。また,飼料用稲拡大のため,課題とされている漏生イネなどによる食用米への混入リスクを軽減する技術の検討も必要とされている。そのため,寒冷地水田における麦類(大麦、ライ麦、ライ小麦等)の収穫ステージと収穫方法による収量性と発酵粗飼料品質への影響を解明する。さらに、飼料用稲栽培と飼料用麦類の収穫作業の分散、平準化を図るため、稲-麦二毛作体系における水稲と麦類の品種や収穫方法の組み合わせを検討し、この最適品種の組み合わせについて、コントラクターを活用した稲-麦二毛作体系を飼料用稲栽培が定着している現地転作団地で実証する。また、良質米生産地域の水田輪作における、飼料用稲の漏生イネなどによる食用米への混入リスクを軽減・回避する技術として、茎葉蓄積型専用品種を用いた省力的移植栽培や乾田直播栽培技術を検討し,水田輪作団地への飼料用稲導入方策を検討する。 成果:麦類の収穫時期・方法による収量・品質への影響について、今年度は春先の低温の影響で生育が平年より7~10日程度遅延した。ライ麦・大麦とも熟期が進むにつて乾物収量が増加し、ライ麦の一部を除きTDN収量も増加した。しかし、ライ麦では出穂後1週間後頃から倒伏が認められ、草丈が145cm以上になることから、コンバイン型専用収穫機(細断型)による作業性が大きく低下した。 ・ライ麦・大麦の収穫時期の違いによるサイレージ醗酵品質への影響は、高水分(水分80%以上)の材料草の場合、パウチ法では無予乾に比べて予乾処理を行うことによりVスコアは向上したが、コンバイン型専用収穫機(細断型)を用いた実レベルの実証試験ではライ麦の出穂直後や大麦の出穂15日後の80%程度の高水分の材料草でもダイレクト収穫による発酵品質は、Vスコアで80点以上の良好な結果が得られた。これは、コンバイン型専用収穫機(細断型)では高密度梱包ができるためと考えられた。省力的二毛作栽培の組合せの検証と実証では、山間部の現地圃場による実証試験では、平坦部と比較して乾物収量は低収となった。さらに、移植時期が遅くなるほど、乾物収量は顕著に減少した。輪作リスク軽減技術体系の開発では、今年度は気温が高く推移した結果、出穂期は5月中旬移植で9月上旬となり、過去2か年の同時期移植との比較で12~18日早まった。特に晩生種のリーフスターは地上部乾物収量は4月下旬と5月中旬移植までは180kg/a以上確保されたが、6月上旬移植では140kg/a程度であった。6月上旬移植の減収の要因は移植時期により各部位の長さ(草丈、稈長、穂長)には差がみられないことから、茎径等に差が生じてためと考えられる。一方、不稔率では6月上旬移植に有意に差がみられた
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| カテゴリ |
乾田直播
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栽培技術
収穫機
飼料用作物
水田
二毛作
品種
ライ麦
輪作
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