鉢花栽培における点滴灌水を用いた量的施肥技術の開発

課題名 鉢花栽培における点滴灌水を用いた量的施肥技術の開発
研究機関名 財団法人東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター
研究分担 園芸技術科
研究期間 新H22~25
年度 2010
摘要 生産コストと環境負荷低減の実現にむけた点滴灌水を用いた量的施肥技術を応用した鉢花の施肥低減技術を開発する。本試験では,安価な資材と簡易制御装置を用いた点滴灌水栽培装置の試作を行った。イチゴ高設ベット栽培で普及している栽培槽(GFT-30矢崎化工(株)長さ1,224mm×幅336mm)を利用し,循環式点滴灌水装置と掛け流し方式の点滴灌水装置を試作した。両システムとも灌水パイプは外径20mmポリエチレンパイプを使用し,点滴灌水ノズルはテンタクルチューブを使用した。循環式装置のポンプは,安価な家庭用ハンディポンプ(揚程:1.5m,揚水量:25L/min程度)を使用し,コスト低減を図った。循環式点滴灌水装置を2基,掛け流し方式の点滴灌水装置を4基製作した。両装置ともに現在1系統5連(全長6.5m×高さ600mm可変)で稼働中であり,1系統あたり4.5号鉢で50鉢,6寸鉢で30鉢の栽培が可能である。今後,装置改良を加え実用性を向上させ,コスト計算を行う。 試作した循環式および掛け流し式の両点滴灌水装置で鉢花を試作した。2010年7月からガーベラ2品種を供試した。濃度管理法による週1度の培養液全交換(EC=1.5)で順調に生育したが,9月以降,培地の粒状綿が点滴ノズルをつまらせ,加えて立枯性病害が多発したことから,12月に検討を中止した。掛け流し方式の試作装置では,緩効性肥料(プロミック錠剤12-12-12)施用タイミングと施肥量の影響を,ポインセチア鉢栽培で検討した。ポインセチアでは,8月から11月までの毎月の施肥量を3:5:5:7粒/月,5:5:5:5粒/月与えたものが最も生育旺盛だった。しかし本試験では,夏期の高温・乾燥による鉢内昇温に起因すると考えられる枯死や生育不良が発生した。鉢花の循環方式による点滴灌水は,ノズルつまりへの対応と培養液・循環装置殺菌,培地と植物種類の再考が必要である。また両シムテムともに,昇温抑制対策も必要である。
カテゴリ 肥料 いちご ガーベラ 環境負荷低減 乾燥 コスト 施肥 低コスト 品種 ポインセチア

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