スモモ及びオウトウの優良品種選抜と栽培技術の確立 1,スモモ、オウトウの優良品種の特性調査(第4次)

課題名 スモモ及びオウトウの優良品種選抜と栽培技術の確立 1,スモモ、オウトウの優良品種の特性調査(第4次)
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 落葉果樹栽培科
研究期間 継(S51)~継(H20)~(H24)
年度 2010
摘要 (1)スモモ、オウトウの優良品種の特性調査  スモモの3品種、オウトウの4品種について生育特性と果実品質を調査した。 スモモでは、「いくみ」の収穫始めが「大石早生」より6日遅かった。糖度が高く食味も良好であった。「涼呂」の収穫始めは「大石早生」と「ソルダム」のほぼ中間であった。食味は良好であったが、空洞果が見られた。オウトウでは、「晶のよそおい」が「高砂」よりもやや早い収穫であったが、収穫前に裂果がみられた。「花駒」の収穫始めは「高砂」とほぼ同時期であった。 (2)「貴陽」に適する受粉樹の検討  受粉樹の特性や「貴陽」での結実率を調査した。「バイオチェリー」と「ハリウッド」の花粉を受粉に用いた場合、貴陽の結実率は同程度であった。しかし、「バイオチェリー」は花が小さく葯の重量も少ないため、必要量の花粉を採取するには他の品種と比べて多くの花が必要であると考えられた。 (3)発育速度モデルによるスモモ・オウトウの生育予測  スモモ「ソルダム」、オウトウ「佐藤錦」の収穫期について、幼果期の気温を用いた予測法と発育速度モデルを用いた予測法を検討した。両品種とも予測の精度は幼果期の気温を用いた予測法で高かったが、実測日が予測から大きく外れる年(特異年)もあった。 (4)果実の収穫適期の把握と専用カラーチャートの開発  (総合理工学研究機構23年度新規テーマ:予備研究) 1)果皮色と果実品質の経時変化  「サマービュート」と「サマーエンジェル」における収穫前後の果皮色と果実品質を調査した。熟期が進むのにともなって、「サマービュート」、「サマーエンジェル」の果皮色はL*(明度)の値が低くなり、a*(緑-赤)の値が高く推移した。果梗部の測定値は、ばらつきが小さかった。2)収穫熟度と収穫後の果実品質と果皮色の変化  収穫時期別に果実の追熟後の果皮色と果実品質のについて調査した。「サマービュート」、「サマーエンジェル」とも追熟でL*(明度)の値は低くなった。また、適熟果は早もぎ果に比べ、a*(緑-赤)の値が高く推移した。3)「サマービュート」の着色管理方法  マルチ資材による「サマービュート」の着色管理法を検討した。マルチ無処理区は、マルチ処理区よりも着色が悪かった。タイベックは着色が最も良く、他の試験区に比べ熟度が進み、糖度が高くなる傾向を示した。
カテゴリ おうとう カラー 栽培技術 受粉 すもも 生育予測 品種 ぶどう 良食味

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