課題名 |
葉根菜類を中心とする有機栽培技術体系の確立 |
研究機関名 |
京都府農林水産技術センター農林センター
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研究分担 |
環境部
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研究期間 |
継H21~23 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:有機農業技術体系の確立が求められており、既存技術を検証して、技術の改善・補完を行い、有機農業に係る技術マニュアル作成の資料とする。また、土壌のメタゲノム情報に基づいた簡易で迅速な線虫診断法を活用し、有機質資材による線虫抑制効果と併用することで、土壌消毒剤を用いない線虫防除技術を確立する。 成果:施設軟弱野菜(ミズナ、コマツナ、ホウレンソウ、シュンギク)の周年栽培において、有機質肥料として市販有機質肥料または菜種油かすを施用すると、慣行施肥と比較して、土壌のpHが高くECは低く推移し土づくりが進むが、無機態窒素、リン酸等は蓄積する。収量はほぼ同等であった。 露地の秋ダイコンでは、根部の肥大確保が課題であり、比較的肥効発現が早いと考えられる市販有機質肥料や菜種油かすの増施用でも、十分な効果が得られなかった。 線虫診断法では、対象線虫であるサツマイモネコブセンチュウの発生が極小で、ダイコン被害との関係は不明であった。また、サツマイモネコブセンチュウ被害を抑制する前作の緑肥として、ソルゴー「ラッキーソルゴー」及びエンバク「たちいぶき」で効果が高く、すき込み量は5.7~7.4t/10aで十分な効果が得られ、すき込み後播種までは1か月程度あける方が望ましいと考えられた。
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カテゴリ |
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