課題名 | 道産小麦の需要を拡大する品質向上・安定化技術の開発促進 (1)高品質低コスト安定生産のための栽培技術の確立 ア.道産小麦安定供給のための栽培技術の確立 |
---|---|
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場 |
研究分担 |
生産環境グループ |
研究期間 | 継H22~24 |
年度 | 2011 |
摘要 | 目的 、 道北地域における「きたほなみ」の高品質安定生産のため、窒素施肥技術を高度化する。 、(2)試験方法 、a.土壌診断および前作履歴に対応した基肥窒素量の設定 、供試土壌:褐色低地土1圃場(場内)。処理:播種時期2水準(9/14、9/22)×基肥窒素2水準。 、b.排水不良と低地力に対応した反転耕起簡易深層施肥 、供試土壌:灰色低地土3圃場(士別市)。処理:耕起法・簡易深層施肥(緩効性窒素質肥料使用)・堆肥・石灰・窒素追肥(幼穂形成期)の部分組み合わせ(改善区)。対照は農家慣行。 、c.施肥効率向上のための窒素追肥法の改善 、供試土壌:場内1圃場、上記現地3圃場。処理:起生期追肥の窒素形態3種(硫安、硝カル、尿素)。 、(3)試験結果 、a.9/14(適期)播種では基肥窒素0、4kg/10a両区とも越冬前茎数は1000本以上、起生期窒素吸収量は4kg/10a以上であった。基肥窒素4kg/10aにおける子実重は、9/14播種が9/22播種を上回った。 、b.圃場Bでは起生期の深さ20-40cmの土壌無機態窒素含量が高まった。幼穂形成期の土壌無機態窒素含量は、圃場A、BにおいてLP区が慣行区、UF区を上回った。 、c.改善区の子実重と子実タンパク含有率は、3圃場の中で成熟期窒素吸収量の少ない圃場AにおいてLP区で増大した。各圃場とも幼穂形成期の硫安追肥の有無による子実重や品質の差はなかった。 、d.窒素追肥法改善試験において、硝カル区は他肥料区に比較して幼穂形成期における窒素吸収量が多く、土壌無機態窒素含量は低かった。しかし、止葉期以降は各区で明確な差異は認められず、子実重、品質に一定の傾向は認められなかった。 |
カテゴリ | 肥料 小麦 栽培技術 施肥 低コスト 土壌診断 播種 |