ばれいしょ新品種育成に関する試験 、　（周年安定供給を可能とする食品加工用バレイショ品種の育成と栽培法の開発） 、　（次世代農業を支える品種開発レボリューション事業（馬鈴しょ）

• 研究機関名: 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
• 研究分担: 作物育種グループ
• 研究期間: 新 、H23～25 、 23～26
• 年度: 2011
• 摘要: (1) 試験目的：加工適性が優れ長期貯蔵性が優れる品種を育成する。でん粉原料用、油加工(ポテトチップ等)用、業務加工(コロッケ、サラダ等)用、それぞれの用途に適する良質、多収、病害虫抵抗性馬鈴しょ系統を、効率的に育成する。; 、(2) 試験方法：通常の交雑育種法による。; 、(3) 成績の概要：; 、 ａ 交配：ジャガイモシストセンチュウ、そうか病、疫病、Yモザイク病の抵抗性を有する用途別新品種を育成するため、でん粉原料用82組合せ8,879花、業務加工用21組合せ2,440花、油加工用27組合せ3,020花の交配を行い、でん粉原料用52組合せ109,400粒、業務加工用12組合せ23,679粒、油加工用26組合せ4,304粒の種子を採種した。; 、 ｂ 実生個体選抜試験：でん粉原料用28組合せ32,065粒、業務加工用9組合せ10,876粒、油加工用24組合せ23,693粒の真正種子を播種し、本葉展開後にポットに移植。1株から1塊茎ずつ収穫し、でん粉原料用28組合せ10,681個体、業務加工用9組合せ4,485個体、油加工用24組合せ15,315個体を選抜した。; 、 ｃ 第二次個体選抜試験：でん粉原料用25組合せ5,649個体、業務加工用10組合せ2,100個体、油加工用24組合せ5,235個体を供試。個体別に収量、でん粉価等の調査を実施し、でん粉原料用24組合せ444個体、業務加工用10組合せ166個体、油加工用18組合せ256個体を選抜した。; 、 ｄ 系統選抜試験：でん粉原料用26組合せ533系統、業務加工用10組合せ119系統、油加工用26組合せ324系統を供試。1区10株、1区制。品質、収量性、熟期などを参考に、でん粉原料用13組合せ40系統、業務加工用7組合せ15系統、油加工用7組合せ22系統を選抜した。; 、 ｅ 生産力検定予備試験：でん粉原料用30組合せ34系統、業務加工用8組合せ13系統、油加工用13組合せ23系統を供試。1区30株、2反復。熟期、生育、収量および品質等調査の結果、でん粉原料用8組合せ9系統、業務加工用4組合せ4系統、油加工用4組合せ4系統を選抜した。; 、 ｆ 生産力検定試験：当場育成25系統に加え、北農研センター育成4系統を供試。当場育成の地方番号系統は、でん粉原料用「北育20号」、業務加工用「北育18号」および油加工(ポテトチップ)用「北育15号」を供試した。このうち「北育15号」および「北育20号」を継続検討とし、「北育18号」は中止とした。北系系統では、でん粉原料用「北系41号」、「北系45号」、「北系46号」、業務加工用「北系40号」、油加工(ポテトチップ)用「北系43号」、「北系44号」を供試した。このうち「北系40号」、「北系41号」、「北系43号」および「北系44号」を継続検討とし、その他は廃棄した。新配布系統はなかった。; 、 ｇ 有望系統の栽培特性検定試験：; 、 (a) でん粉原料用では「北育20号」について、3水準の栽植密度（密植、標植、疎植）および2水準の施肥量（標肥、多肥）に対する反応性を、標準・対照品種「コナフブキ」と比較した。業務加工用では「北育18号」について、3水準の栽植密度（密植、標植、疎植）および2水準の施肥量（標肥、多肥）に対する反応性を、標準品種「男爵薯」および対照品種「さやか」と比較した。油加工用では「北育15号」について、業務加工用と同じ水準に対する反応性を、標準品種「トヨシロ」および対照品種「スノーデン」と比較した。; 、 (b) (2)生育追跡：「北育15号」、「北育18号」、「北育20号」の生育および収量を半月毎に調査した。; 、 ｈ 野生種利用による新品種育成に関する試験：前年度増殖した疫病抵抗性の野生種S. stoloniferumを倍化処理した。; 、 ｉ 品種並びに種に関する試験：品種保存は280品種・系統を供試し、全品種・系統を保存した。異種ばれいしょは40系統、種間雑種系統は23系統を供試し、各々保存した。
• カテゴリ: 育種 害虫 加工 加工適性 新品種 新品種育成 施肥 長期保存・貯蔵 抵抗性 播種 ばれいしょ 品種 品種開発