長期貯蔵性に優れたポテトチップ用馬鈴しょ品種の開発強化

課題名 長期貯蔵性に優れたポテトチップ用馬鈴しょ品種の開発強化
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
研究分担 作物育種グループ
研究期間 新 、H23~27
年度 2011
摘要 (1) 試験目的:難糖化性と長休眠性をあわせ持つ長期貯蔵性に優れたポテトチップ原料用品種の開発を行うため、貯蔵後の加工適性検定を強化する。
、(2) 試験方法:
、 a 長期貯蔵性系統の選抜試験:難糖化性に優れた母本を用いた組合せの初期世代および中期世代以降の個体・系統について、貯蔵後の還元糖の増加が少なく、ポテトチップ品質に優れる個体または系統を選抜した。
、 b ジャガイモシストセンチュウ抵抗性選抜試験:長期貯蔵性に優れたポテトチップ原料用有望系統の速やかな品種化と普及のため、DNAマーカーによる早期世代個体のジャガイモシストセンチュウ抵抗性を検定した。
、 c 育成系統のエチレン貯蔵適性検定試験:エチレンを利用した貯蔵システムについて、有望系統の貯蔵適性を評価した。
、 d 導入遺伝資源の特性評価:海外から導入した遺伝資源の特性評価を行い、長期貯蔵性に優れたポテトチップ用品種開発に向けた交配計画の資とした。
、(3) 成績の概要:
、 a 長期貯蔵性系統の選抜試験:実生個体選抜では22組合せ23,160粒を供試して塊茎を養成し、22組合せ14,982個体を得た。第二次個体選抜試験では20組合せ5,224個体、系統選抜試験では11組合せ203系統、生産力検定予備試験では11組合せ21系統を供試し、貯蔵後の難糖化性、チップカラー、休眠期間並びにいもの外観、収量、枯凋期等から、各々18組合せ265個体、6組合せ21系統、3組合せ3系統を選抜した。生産力検定試験初年目では5組合せ5系統を供試し、長期貯蔵向け系統「K06036-4」を「北系48号」として選抜した。
、 b ジャガイモシストセンチュウ抵抗性選抜試験:第二次個体選抜試験の収穫塊茎から、18組合せ458個体を中央農試に供試した結果、DNAマーカーにより18組合せ395個体が抵抗性と判定された。
、 c 育成系統のエチレン貯蔵適性検定試験:「北育15号」、「北系43号」および「北系44号」について、十勝農試生産物をエチレン貯蔵し、3月のポテトチップ検定では、「北育15号」、「北系43号」が「スノーデン」よりも高いアグトロン値を示し、「北系44号」が「スノーデン」とほぼ同等であった。
、 d 導入遺伝資源の特性評価:平成20年に導入したカナダばれいしょ研究センターからの7系統、ミシガン州立大学からの4系統について、一般農業形質および病害虫抵抗性を評価し、特に「F99009」、「MSK061-4」が母本として有望と考えられた。平成22年に導入したミシガン州立大学からの5系統は、圃場に栽植して増殖を行った。
カテゴリ 遺伝資源 害虫 加工適性 カラー 長期保存・貯蔵 DNAマーカー 抵抗性 ばれいしょ 品種 品種開発

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる