| 課題名 | 塩加入り肥料を施用したてんさいの後作物への影響確認 |
|---|---|
| 研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場 |
| 研究分担 |
生産環境グループ |
| 研究期間 | 完 、H23 |
| 年度 | 2011 |
| 摘要 | a 試験目的:てんさいへの塩加施用が、茎葉を土壌にすき込む条件下で、後作に栽培したばれいしょおよび豆類の生育・収量等に及ぼす影響を明らかにする。 、 b 試験方法: 、 (a) 試験処理:道東地域の現地圃場10カ所で、1年目(2010年)のてんさい作付け時に塩加銘柄肥料の処理区(塩加区)と硫加銘柄肥料の処理区(対照区)を設け、てんさい収穫・茎葉すき込み後、後作(2011年)にばれいしょまたは豆類を栽培した。なお、てんさい作付け時のカリ施肥量は9.6~14.4kgK2O/10a、塩加区における塩加由来の塩素投入量は7.2~10.8 kgCl/10a、であった。 、 (b) 供試圃場:北見市、斜里町、大空町、小清水町、清水町、鹿追町、幕別町、池田町、浦幌町、足寄町。 、 (c) 調査項目:収量調査、てんさいの根中糖分、ばれいしょのデンプン価、作物体のカリ・塩素保有量、土壌塩素含量、等。 、 c 成績の概要: 、 (a) 移植てんさいへの塩加の施用はてんさいの収量・品質に悪影響を及ぼさないことを再確認した。 、 (b) 塩加施用はてんさい茎葉の塩素保有量を高め、てんさい茎葉の塩素利用率は平均で32%と見積もられた。 、 (c) 土壌塩素含量が大きいほどてんさい茎葉の塩素保有量は高まることが示された。 、 (d) てんさい作付け翌年の春季における土壌塩素含量は0.0~6.7 mg/100gであり、塩加区と対照区に有意差はなかった。 、 (e) 塩加区後作のばれいしょの萌芽、茎長および茎数は対照区後作と同等であった。塩加区後作の対照区後作に対する平均収量指数は、上いも収量、規格内収量およびデンプン収量について、それぞれ102、98、107であり、いずれも対照区後作と有意差は認められなかった。デンプン価についても有意差は認められなかった。収穫時のばれいしょ塊茎の塩素濃度は塩加区で平均0.16 %で対照区の0.13 %よりも有意に高かったが、その差は0.03%とわずかでかつ塊茎塩素保有量には差がなかった。 、 (f) 塩加区後作の豆類の出芽、草丈および葉数は対照区後作と同等であった。塩加区後作の対照区後作に対する平均収量指数は、粗子実重および製品子実重について、それぞれ103および104で、いずれも対照区後作と有意差は認められなかった。豆類子実中のカリおよび塩素の濃度・保有量にも処理間差は認められなかった。 、 (g) 以上のことから、既往の成績(移植てんさいに対する塩素系肥料利用上の問題点と対応方策、平成22年指導参考事項)に準拠すれば、てんさいへの塩加施用は、てんさいそのものだけでなく後作のばれいしょ・豆類にも悪影響を及ぼすおそれはない。 |
| カテゴリ | 肥料 施肥 てんさい ばれいしょ |