豚尿液肥の生産利用による地域内耕畜連携体系の創出

課題名 豚尿液肥の生産利用による地域内耕畜連携体系の創出
研究機関名 秋田県農林水産技術センター畜産試験場
研究分担 飼料・家畜研究部
研究期間 完(H22) 、~(H23)
年度 2011
摘要 目的:大仙市の養豚農家およびその周辺の農地をフィールドとして、養豚場の排水を液肥化し、生産された豚尿液肥を米や野菜の肥料として利用し、また豚尿液肥を施用した収穫作物を養豚に用いる資源循環システムを確立する。
、計画:(1)簡易ばっ気処理施設による液肥生産技術の確立 (2)液肥利用による水稲栽培の実証 (3)液肥用途拡大のための水耕作物栽培における特性把握 (4)液肥利用収穫米を給与した豚の飼育技術の確立
、成果:(1)ばっ気槽の水温低下により微生物活性が低下することから、保温対策を講じ水温15℃以上を保つことで活性を維持できることが判明した。降雨と排水流入量に相関が みられた。窒素とリンは簡易濃度測定が可能であることが示唆された。 (2)追肥のみ豚尿を施用する区の玄米収量に差はみられなかったが、基肥から豚尿を施用する区に玄米収量の低下(約1割減)がみられた。今後は豚尿液肥の特性を十分に把握し適正量を投入する必要がある。 (3)豚尿液肥の濃度調整や種菌添加により、無機化・硝化が生じ、野菜の水耕栽培が可能となることがわかった。収穫物は、通常肥料と同様の成分を有し、同時に水質浄化も実現することが判明した。 (4)豚尿液肥を施用した玄米を、出荷前3週間、通常飼料に15%添加して肥育豚に給与した結果、発育及び肉質に差はみられなかった。
カテゴリ 肥料 飼育技術 出荷調整 水耕栽培

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