課題名 | エダマメにおけるダイズシストセンチュウの総合的管理技術の開発 |
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研究機関名 |
公益財団法人東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター |
研究分担 |
農林総合研究センター 生産環境科 |
研究期間 | 完H21~23 |
年度 | 2011 |
摘要 | エダマメは、江東地域や多摩地域の重要な直売・市場出荷品目の一つであるが、ダイズシストセンチュウによる被害が拡大しており、生産現場からは防除対策技術の確立が強く要望されているが、現状では既存薬剤以外に被害の軽減に有効な防除技術がない。そこで、既存の単独技術だけではなく薬剤以外の複数の技術を組み合わせることで、薬剤使用量を削減しつつ高密度状態を軽減する総合的管理技術を検討する。 、 (1)都内発生個体群のレースは主に3,他に1である事,レース3でも国産の「下田不知」系統抵抗性品種に寄生性を持つ個体群がある事を明らかにした。(2)エダマメ栽培による判別では3週間以上かかる本種卵の生死判別を,青系色素による染色で1日程度に短縮した。(3)発生圃場への乾燥牛糞の2年連続投入により線虫相が変化し栽培環境が改善されることを明らかにした。(4)対抗植物(クリムソンクローバー)は,本種の密度が低い圃場において有効なことを明らかにした。薫蒸植物クレオメの実用性は低い事を明らかにした。 、(5)蒸気散水消毒法の効果を明らかにした。(6)数種の殺線虫剤の効果を明らかにした。このうち,ダゾメット粉粒剤の有効性を明らかにし登録拡大を実現した。既登録薬剤のうち,オキサミル粒剤とカズサホス粒剤とでは,前者の方が効果が高いことを明らかにした。新規薬剤イミシアホス粒剤と既存薬剤ホスチアゼート粒剤の有効性を明らかにした。(7)室内(試験管)および施設内(隔離床)試験により,低濃度エタノール消毒法は線虫密度の抑制に可能性があることを明らかにした。 |
カテゴリ | えだまめ 乾燥 管理技術 くり 出荷調整 大豆 抵抗性品種 防除 薬剤 |