高密度作業道の低コスト工法に関する研究

課題名 高密度作業道の低コスト工法に関する研究
研究機関名 公益財団法人東京都農林水産振興財団東京都農林総合研究センター
研究分担 農林総合研究センター
緑化森林科
研究期間 完H20~23
年度 2011
摘要  作業道は,林業の機械化を推進し,低コスト化や生産性の向上を図る上で重要な施設である。近年は,間伐や主伐だけでなく育林や保護管理など長期的に利用でき,災害に強い低コストの作業道が求められている。そこで,各地域の特性に応じて採用され成果をあげている作設事例についてその経済性,林地保全効果の適否等を調査して,総合的な分析評価を行い,多摩地域に適した「作業道作設マニュアル」を作成する。
、 (1)既設作業道の路面洗掘箇所を調査し、洗掘の発生する縦断勾配が9~10°であることを明らかにした。また、横断勾配が谷側に傾斜している場合は洗掘の深さが軽減されることを明らかにした。(2)既設作業道4路線について現地調査を行うとともに、青梅市とあきる野市の2路線について現況測量を行い、作業道には林道規程と比較した場合に曲線半径が規程の下限を下回る厳しいカーブや縦断勾配が規程の上限を上回る急勾配箇所が多いという特徴があることを明らかにした。(3)作業道に設置された横断排水溝の工種、設置角度、土砂の堆積量等を調査した。また、ゴム製横断排水溝の設置角度と土砂堆積量の関係を検証し、維持管理の省略化とコスト低減の両面から最適な設置角度を求めた。(4)作業道の災害の特徴を整理し、重大災害である路側崩落と路肩クラック及び路面沈下について、発生原因を数量化II類を用いて解析した。その結果、40°以上の急傾斜地で路側崩落の危険が高くなること、路側構造物が崩落抑止に効果があること、作業道の線形や土質等の条件は斜面崩落への関与が低いことが示唆された。(5)多摩地域における作業道設計施工技術を実証するため、奥多摩町の40°以上の傾斜地で作業道を作設した。排水方法や構造物の設置、線形の工夫等に留意して施工した結果、急峻な地形でも1mあたり1万円以下で災害に強い作業道を作ることができた。(6)多摩地域に適した「作業道設計・作設マニュアル」を作成した。(7)一連の現地調査を通じて、災害を防ぐためには作業道作設後の維持管理も重要であることを明らかにした。
カテゴリ 機械化 傾斜地 低コスト

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