課題名 | 3)トマト青枯病の制御技術の開発 、 (1) 篤農家技術における病害抑制要因 、の解明 、 |
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研究機関名 |
石川県農業総合研究センター |
研究分担 |
生物資源G |
研究期間 | 新H23~25 |
年度 | 2011 |
摘要 | 目的:トマトの土壌病害である青枯病は、いったん発生するとその制御は極めて困難であると言われている。一方で、一部の農家は土壌消毒や抵抗性品種を利用することなく、育苗や灌水方法を独自に工夫することによって、本病の発病を極めて低いレベルで抑えている。本試験では、それら青枯病防除技術を一般化するため、個々の栽培方法の青枯病低減効果を明らかにする。本年度は体系技術としての効果の検証を行う。 、成果:青枯病菌の汚染度がかなり高い圃場での試験であり、慣行区では、高汚染圃場、中汚染圃場ともに定植後6日後には発病が認められ、最終的には全ての株が発病、枯死した。篤農区では定植11日後から発病が認められた。中汚染圃場では、定植1ヶ月後の8/15には慣行区の全ての株で発病したが、篤農区では約50%の発病に抑えられていた。篤農区(マルチ無)は慣行区(マルチ有)より地温が抑制されたが、その差は最大で2℃程度(13時)であった。定植後6~11日以内に発病が認められたことから、育苗方法の違いは発病に大きく関与したと考えられた。篤農区は育苗土の量が多く、育苗中に過剰な乾燥状態-湿潤状態が繰り返されることがなく、病原菌の侵入門戸となる根の傷みが軽減されたものと推察される。 |
カテゴリ | 青枯れ病 育苗 乾燥 栽培技術 抵抗性品種 土壌消毒 トマト 防除 |