果実の収穫適期の把握と専用カラーチャートの開発 、1,ブドウの収穫適期の把握と専用カラーチャートの開発

課題名 果実の収穫適期の把握と専用カラーチャートの開発 、1,ブドウの収穫適期の把握と専用カラーチャートの開発
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 栽培部
研究期間 新(H23)~(H25) 、新(H23)~(H25)
年度 2011
摘要 (1)ブドウの収穫適期の把握と専用カラーチャートの開発
、 「シャインマスカット」、「巨峰」、「ピオーネ」について試作したカラーチャートに基づき、果皮色と果実品質(糖度、アントシアニン含量、総フェノール含量等)の関係を調査した。また、試作した「シャインマスカット」のカラーチャートについて実用性を評価するためJA営農指導員等を対象にアンケート調査を行った。
、今年、特に「シャインマスカット」では、天候不順の影響を受け、本県の収穫目標糖度である18Brixに到達しない特異な状況下での試験であった。
、「シャインマスカット」では糖度の上昇が停滞しても、果皮色は進む傾向が見られた。また、糖度の低い味なし果が見られたが、収穫始め時では味なし果の混入を判別することは難しいと思われた。収穫期後半では果皮色と糖度の相関関係がかなり小さくなった。機能性成分含量は果皮色と強い相関が認められ、とくにカラーチャート値5以降、含量が増大した。
、「ピオーネ」では果皮色と糖度の相関が認められたが、「巨峰」での相関は低かった。アントシアニン含量と果皮色には両品種とも相関が見られた。
、(1)カラーチャート(試作)の実用性の検討
、「サマービュート」は、カラーチャート値2による収穫で糖度は13.6Brixであったが、食味が0.9(5段階の指数)であった、カラーチャート値3では、糖度が13.9Brix、食味が3.2で食味がやや向上した。さらにカラーチャート4では糖度が15.0Brix、食味が4.2で果実品質は著しく向上した。
、「サマーエンジェル」ではカラーチャート3以降で、果実品質の著しい向上が認められた。
、また「サマーエンジェル」の果皮のアントシアニン量はカラーチャート値2~3、3~4で急激な増加が認められた。「サマービュート」も同じような増加傾向を示したが、増加量は「サマーエンジェル」より少なかった。果肉の総フェノール量は両品種とも変化は認められなかった。
、(2)収穫後の追熟特性の把握
、 「サマービュート」の収穫後の果実品質の変化を比較した。
、カラーチャート値2では追熟しても品質はほとんど向上しなかった。カラーチャート値3、4は追熟によって糖度、食味とも向上し、追熟後の硬度も4日後で1.6~1.8 kgなので、カラーチャート値3、4での収穫が実用的であった。
カテゴリ カラー 機能性成分 すもも 品種 ぶどう 良食味

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる