次世代農業を支える品種開発レボリューション事業(春まき小麦)

課題名  次世代農業を支える品種開発レボリューション事業(春まき小麦)
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
研究分担 麦類グループ
研究期間 完 、H23~24
年度 2012
摘要  a 試験目的:パン用良質、多収および各種障害抵抗性の品種を育成する。
、 b 試験方法:小麦新品種育成に関する試験方法要綱および小麦品質検定方法による。供試面積150a。
、 c 成績の概要: (a) 品種に関する試験:品種保存として 368品種・系統を栽植し、特性を調査した。
、 (b) 交配:組合せ115(圃場102、温室内13)を実施した。
、(c) F1養成:120組合せ(夏期圃場115、冬季温室5)のF1養成を実施した。
、 (d) 春まき小麦における寒地・暖地を利用した世代促進:F2世代18組合せを冬季に沖縄にて栽培し、世代を促進した。
、 (e) 集団養成:F2~F4の128組合せを供試した。また、連携協定により、(独)農研機構育成の7集団を栽培し、遺伝的な固定を進めた。
、 (f) 個体選抜:F3~F4の23組合せ、181,600個体を供試。31,231穂を圃場選抜し、穂発芽性および外観品質により室内選抜を実施した。
、 (g) 集団育種法による系統選抜および育成:系統選抜1年目2組合せ200系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定の結果などから、1組合せ25系統を選抜した。系統選抜2年目以降12組合せ33群167系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定の結果などから、11組合せ23群23系統を選抜した。
、 (h) 派生系統育種法による系統選抜および育成:系統選抜1年目23組合せ3,140系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定の結果などから、23組合せ398系統を選抜した。系統選抜2年目以降40組合せ296群1,018系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定の結果などから、37組合せ177群259系統を選抜した。
、 (i) 戻し交配とマーカー選抜による系統育成試験:系統選抜2年目以降3組合せの12群58系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定の結果などから、12群12系統を選抜した。
、 (j) 葯培養による系統選抜および育成:系統選抜2年目以降1組合せ1群30系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定結果などから、1群1系統を選抜した。
、 (k) 中央農試現地選抜材料の系統育成試験:中央農試において選抜された育成系統5組合せ8群42系統を栽植し、圃場での形質および穂発芽検定結果から、8群8系統を選抜した。
、 (l)特性検定:生検および生予供試材料などの育成系統および導入品種などを供試し、赤かび病(38品種・系統)、赤さび病・うどんこ病(203品種・系統)、穂発芽性(24品種・系統)および強桿性(5品種・系統)について調査した。
、 (m) 生産力検定予備試験および小規模生産力試験:生産力検定予備試験11組合せ16系統および小規模生産力試験31組合せ112系統について、標準品種「春よ恋」、比較品種「ハルユタカ」および「はるきらり」を供試した。収量性、病害、障害耐性および外観品質の優れた系統を品質検定試験に供試した結果、生産力検定予備試験では、「北系春833」を有望とし、次年度奨励品種決定調査に供試する。「北系春850」、「北系春851」、「北系春855」、「北系春856」、の4系統を継続とした。小規模生産力試験では、18系統を継続とし、そのうち6系統に北系春番号を付した。
、 (n) 気候変動に対応した安定生産を目指す穂発芽極難小麦の開発と熟期の多様化:気候変動に対応した休眠性が極めて深い穂発芽性極難の春まき小麦系統「23S4」を選抜した。穂発芽性極難の選抜を目標にした交配組合せを7組合せ行った。
カテゴリ 育種 うどんこ病 寒地 小麦 新品種育成 抵抗性 品種 品種開発

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