麦類奨励品種決定基本調査

課題名 麦類奨励品種決定基本調査
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
研究分担 麦類グループ
研究期間 継 、S29~
年度 2012
摘要  a 試験目的:育成系統について当地方における適応性を検討し、奨励品種決定の資とする。
、 b 試験方法:当場標準耕種法による。
、春まき小麦供試材料:「北見春71号」「北見春73号」「北見春74号」「HW5号」および標準・比較3品種。
、秋まき小麦供試材料:「北見86号」「北見87号」「北見88号」「北海263号」および標準・比較9品種。
、二条大麦供試材料:「札育2号」および標準1品種。
、 c 成績の概要
、 (a)春まき小麦:「北見春71号」は出穂期が4日早く、成熟期は並。稈長は並で、耐倒伏性に優れ、穂数は多く、収量性が優った。蛋白含量はやや低いが「はるきらり」より高く、容積重は大きい。検査等級は1等であった。評価は“○(有望)”とした。「北見春73号」は、出穂期は3日早く、成熟期は1日遅い。桿長はやや長く、耐倒伏性は並。収量性は優ったが、蛋白含量は低い。赤かび病抵抗性は“やや強”。検査等級は1等であった。赤かび病抵抗性は優れるが、耐倒伏性が並であるため、評価は×(打ち切り)とした。「北見春74号」は、出穂期は4日早く、成熟期は1日遅い。桿長はやや低く、耐倒伏性にやや優り、収量性は優った。蛋白含量はやや低いが「はるきらり」より高い。検査等級は1等であった。耐倒伏性が「春よ恋」より優れるが先行する「北見春71号」に劣り、実需者評価も優れなかったため、評価は×(打ち切り)とした。
、 (b)秋まき小麦:「北見春86号」は「きたほなみ」と比べ、本年はやや低収であった。コムギ高萎縮病抵抗性、赤かび抵抗性に優れた。有望度は“○(全道での適応性を検討)”とした。
、 「北見87号」は「きたほなみ」と比べ、同程度に多収であり、コムギ高萎縮病抵抗性に優れた。耐倒伏性に優れた。耐雪性はやや劣った。有望度は“×(穂発芽耐性がやや劣る)”とした。
、 「北見88号」は「きたほなみ」と比べ、低収であった。コムギ高萎縮病抵抗性に優れた。穂発芽耐性・耐雪性は同程度に優れた。耐倒伏性に優れた。有望度は“×(硬質コムギとしての加工適性がやや劣る)”とした。
、 「北海262号」は「きたほなみ」と比べ、やや低収であった。コムギ高萎縮病抵抗性に優れた。耐倒伏性、穂発芽耐性はやや劣った。有望度は“×(硬質コムギとしては蛋白が低く、安定した高蛋白化と倒伏回避は困難)”とした。
、 「北海263号」は「きたほなみ」と比べ、やや低収であった。コムギ高萎縮病抵抗性に優れた。
、穂発芽耐性はやや劣り、外観品質が劣った。有望度は“×(著しい黄化症状)”とした。
、 (c)二条大麦:「札育2号」は「りょうふう」と比較して、出穂期は1日遅く、成熟期は並であった。不稔率は同程度であった。倒伏程度は同程度であった。千粒重はやや小さいが、整粒重が103とやや上回り、等級は同程度であった。農業特性は、標準品種と概ね同程度であることから、○△(再検討・標準並)とした。
カテゴリ 萎縮病 黄化症状 大麦 加工適性 硬質小麦品種 小麦 抵抗性 品種

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