温暖化に対応した寒地における永年草地の夏季造成技術の開発

• 研究機関名: 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
• 研究分担: 作物育種グループ
• 研究期間: 継 、H22～26
• 年度: 2012
• 摘要: a 試験目的:オホーツク内陸地域で夏季播種に適した草種品種、播種時期などを検討し、夏季播種による草地造成の可能性を明らかにする。; 、 b 試験方法:対象草地はチモシー主体草地。播種時期4水準（8月中旬、下旬、9月上旬、中旬）。混播相手マメ科牧草はアカクローバとアルファルファ。供試面積15a。; 、 c 成績の概要:本年は3回目の夏季播種試験を行った。越冬前草丈は、チモシー、アルファルファ、アカクローバとも播種時期が遅くなるほど低くなった。越冬前個体数は、チモシーでは播種時期の遅れによる減少は認められなかったが、アカクローバ、アルファルファとも9月中旬播種区において、それ以前の播種時期よりもやや減少した。播種後の積算気温と越冬前草丈には、各草種とも比例的な関係が認められた。; 、 また、2010年度に夏季播種により造成した圃場の3年目における草種構成の調査を行った。アカクローバ混播区では播種時期にかかわらず3年目まで良好な草種構成が維持された。一方アルファルファ混播区では、9月上中旬播種区でアルファルファ割合が著しく低下し、8月中下旬播種区では2番草以降は逆にアルファルファが優占した。2011年度に夏季播種により造成した圃場の2年目における草種構成の調査を行った。アカクローバ混播では9月上中旬播種区では1番草でアカクローバ割合が少なかったが2、3番草でその割合が増加した。一方アルファルファ混播区8月中下旬播種区であってもアルファルファ割合は極めて低く推移した。アルファルファを利用するには遅くとも8月のなるべく早い時期までに播種を行うことが望ましいことが示唆された。
• カテゴリ: アルファルファ 寒地 播種 品種