秋まき小麦「きたほなみ」の超多収栽培技術の確立と実証

課題名 秋まき小麦「きたほなみ」の超多収栽培技術の確立と実証
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
研究分担 地域技術グループ
研究期間 完 、H23~24
年度 2012
摘要  a 試験目的:大規模畑作地帯の主要作物である秋まき小麦「きたほなみ」の超多収栽培技術の確立、実証、普及することにより、更なる安定多収生産と収益性の向上を図る。
、 b 試験方法:
、 (a) モデル試験による超多収技術の検証
、 試験項目等 播種期2水準(9月14日早播、9月21日標準)、播種量(100、140粒/m2)。
、 施肥時期3水準(窒素8kg/10aを起生期重点、幼形期重点、後半(幼形期より1週間遅い時期)重点)止葉期に6kg/10aは共通。
、 (b)超多収栽培技術の実証
、 1)試験場所:オホーツク管内15、十勝管内3箇所
、 2)播種期:「きたほなみ」栽培試験データ(平23、平20普及推進)の積算気温による茎数および葉数予測式により100粒/m2播種で越冬前茎数が過去10年最寒年でも370本/m2確保できる時期を播種晩限として算出。
、 3)目標どおりに播種できた場合は100粒/m2、できなかった場合は120粒/m2とする。
、 4)追肥量;生産力の強い圃場は2回、その他は3回、後半重点の施肥を共通。
、 5)比較対象;農家慣行栽培
、 c 成績の概要:
、(a)モデル試験による超多収技術の検証では、播種後の豪雨により出芽率が大きく低下した。出芽率は9/14播種で55%、9/21播種で74~79%で、穂数は356~480本/m2と少なく、製品収量は471~705kg/10aに留まった。播種量が多いと製品収量が多い傾向にあり、少量播種で多収を得るには、出芽率を十分に確保することが必須条件と考えられた。
、 (b)超多収栽培技術の実証では、播種晩限までに播種できた地点(通常播種と表記)は18ヵ所中9ヵ所であったが、処理条件の不具合等で2ヵ所を除外した。これらの試験地では、播種量の平均値は試験区が103粒/m2、慣行区が171粒/m2であった。越冬前茎数、起生期茎数は試験区が有意に少なかったが、止葉期以降は有意な差が認められなかった。止葉期のSPADは有意に高く、原粒蛋白が高かった。粗原収量は有意ではないが、慣行よりも多収の傾向であった。播種遅れとなった試験地でも、原粒蛋白を除いて同様の傾向であった。
、 場所間差では、通常播種では網走市、芽室町が、播種遅れでは池田町が粗原収量で900kg/10aの多収を示し、試験区が慣行区より多収傾向であった。一方、試験区が低収となった試験地も認められた。大空町は泥炭土、北見市常呂では圃場の排水が悪く初期生育が劣ったこと、音更町は湿性火山性土、斜里町では慣行栽培のみ葉面散布したことが原因と推察された。少量播種で多収を得るには、初期生育が良好な圃場を選定する必要がると考えられた。
カテゴリ 小麦 施肥 多収栽培技術 播種

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