C 木材の需要拡大に向けた利用促進に係る技術の開発

課題名 C 木材の需要拡大に向けた利用促進に係る技術の開発
課題番号 2012020486
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 林 知行
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 <研究内容>
大径材利用促進のため、スギ製材品の曲げ強度についての寸法効果を明らかにする。効率的な加工システムの構築のため、乾燥過程における応力の状態を非破壊的に評価する手法を開発する。産地判別のため、酸素安定同位体比等を用いた新しい技術を開発する。木材への放射性物質の移動実態を把握する。住宅・公共建築物等の木造・木質化に向けた長期にわたる高信頼・高快適化を図るために、実大試験に基づいて厚物合板を活用した高強度壁・床を開発するとともに、木材や木質材料及び使用環境下におけるアルデヒド類放散特性を解明し、室内濃度の安全性評価を行う。さらに、エクステリア木材保護塗装における長期メンテナンス設計の確立に必要な再塗装の効果、前処理の影響を明らかにする。
<成果の概要と活用>
スギ平角製材品の寸法効果を明らかにしたことにより大断面材利用のネックを解消した。乾燥過程における応力状態の非破壊評価法については、π(パイ)型変位計による評価方法を確立するとともに、近赤外分光法を用いた評価方法の可能性と、さらには近赤外分光法による含水率計の精度を高める技術を開発した。産地判別法については、分析効率を10~100倍に改善するとともに、判別法の精度を高め、国産材の判別を可能にした。木材中の放射性物質については、時間経過により濃度変化がないことを明らかにし、木材利用の際の安心・安全に大いに貢献した。高強度壁・床については、従来の10倍程度と驚異的な強さ(倍率)の構造部材を開発し、大きな室内を作ることを可能した。アルデヒド類の放射については、放散特性を解明するとともに、木材を内装材と使用しても安全であることを明らかにした。再塗装については、前処理を行うことにより性能維持期間を延ばせることを明らかにした。いくつかの成果は、関係産業界や規格基準等に活用され、普及が進んでいる。
カテゴリ 加工 乾燥 需要拡大 評価法

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