作業の高速化による高能率低投入水田輪作システムの確立

課題名 作業の高速化による高能率低投入水田輪作システムの確立
課題番号 2012020325
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 片山勝之
村上則幸
大谷隆二
協力分担関係 小泉商事株式会社
株式会社クボタ
宮城県古川農業試験場
スガノ農機
いわみざわ地域・農業活性化協議会
空知農業改良普及センター
研究期間 2011-2015
年度 2012
摘要 グレンドリルやチゼルプラウ等を活用した高能率な大規模水田輪作システムに関しては、a)グレンドリルの種子繰り出し装置を歯車型とすることで、ダイズ播種に適応でき、汎用利用による乾田直播水稲・コムギ・ダイズ・ナタネの播種作業の高精度化・高速化の可能性を見出した。b)チゼルプラウシーダにディスクを付加することで、砕土率が向上(5.2%)し、ダイズ、ソバの狭畦密植播種も可能であることを明らかにした。c)FOEAS区のダイズは慣行区より1~2割の増収となり、さらに播種時に種子直下にスリットを成形するスリット播種法の組み合わせによって単年度であるが慣行区対比約5割の増収を達成した。d)寒地における水稲乾田直播では、苗立ち期の地下灌漑によって苗立ち数が向上すること(3年間の平均で58%)を確認した。現地試験の地下灌漑圃場においても、暫定目標値(150本/m2)に迫る141本/m2の苗立ち数を得た(北海道)。e)水稲無コーティング種子の代かき同時播種技術に関し、播種機に鎮圧ローラを付けた場合、代かき2回の散播が苗立率、生育、収量の点で優れていることを明らかにした。
合理的な資材の投入による土壌管理技術及び雑草管理技術に関しては、a)輪換水田の地力維持では、秋田県南部の田畑輪換を行っている農家圃場の土壌の実態調査から、牛ふん堆肥2~3t/10aの連用により、ダイズ作の頻度に関わらず地力増進基本指針の可給態窒素の目標下限値以上を維持できることを明らかにした。b)雑草管理では、水稲湛水直播栽培における一発処理剤+深水管理の除草剤1回処理体系は、一発処理剤の除草効果が高い場合(おおよそ95%以上)に適用できる可能性を示した。c)病害の管理では、後期追肥と薬剤成分数50%以下にした薬剤処理を組み合わせることにより、普通期追肥の完全防除と同等の葉いもち発病抑制効果を認めた。さらに、品種抵抗性を組み合わせると、0~25%以下の薬剤処理で完全防除と同等の発病抑制効果が得られることを確認した。
カテゴリ 病害虫 FOEAS 寒地 乾田直播 管理技術 雑草 直播栽培 除草 除草剤 水田 そば 大豆 抵抗性 低コスト 土壌管理技術 なたね 播種 品種 防除 水管理 無コーティング種子 薬剤 輪作

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