課題名 | 先端技術を利用した新しい疾病防除技術の確立 |
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課題番号 | 2012020403 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
下地善弘 |
協力分担関係 |
東京大学 株式会社微生物化学研究所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | 新たなワクチン素材の開発研究に関しては、a)ゲノム情報を基にした病原性解析から、豚丹毒菌がこれまで保有することが分かっていなかった病原性因子(フォスフォリルコリン)を発見した。また、本菌の付着因子として重要なRsp分子の結晶構造を明らかにした。b)組換えワクチンベクターの免疫効果を上げることを目的として、組換えワクチンベクターに組み入れる防御抗原とは別に、アジュバント作用のある動物の生理活性物質をその機能を保持したままワクチンベクターに発現させ動物体内にデリバリーできることを明らかにした。c)国内外の研究機関に先駆けてサルモネラ感染防御に関与するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ株を3株樹立した。その一つが産生するモノクローナル抗体(#449)は菌の走性を抑制し、F(ab')2のみでも感染防御をすることを明らかにした。d)鼻腔内及び気管支内に投与されたヒストフィルス・ソムニIbpA遺伝子改変株は気道及び扁桃に一定期間分布し、野生株による攻撃に対する免疫防御能を付与できることを明らかにした。e)アカバネウイルスの中和抗原であるGc糖蛋白のN末、中央部、C末の3断片の組換え蛋白を大腸菌で作製し、アカバネウイルスの中和抗体は、Gc糖蛋白の中央部に結合することを明らかにした。 |
カテゴリ | 豚 防除 |