(ウ)病害の防除技術の開発

課題名 (ウ)病害の防除技術の開発
課題番号 2013023180
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 浜野かおる
松山知正
高野倫一
高野倫一
大迫典久
中易千早
坂井貴光
西岡豊弘
湯浅啓
伊東尚史
釜石隆
佐藤純
嶋原佳子
森広一郎
米加田徹
川名守彦
桐生郁也
河東康彦
三輪理
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 国内各ブロック魚病会議等及び国際獣疫事務局(OIE)総会等を通じて疾病情報を収集した。仏国におけるカキヘルペスウイルスによる 疾病発生状況及び防疫対策に関する情報を収集した。345個体のアワビについて、キセノハリオチス原因菌を検査した結果、いずれの個体 も陰性であった。
不明病の依頼診断により、全国的に海面及び内水面に共通して発生した多くの疾病が新たなシュードモナス菌株によることを見出した。 東南アジアで問題となっているエビの早期死亡症候群に関しては、ホワイトスポット病等既知のウイルス病に感染している事例が多数あることを明らかにした。
ヒラメのエドワジエラ症では、体重約35gの小型個体を用いて病原細菌の侵入口(感染門戸)を確認する実験を行った結果、鼻腔及び腸管には初期病変は全く認められず、病原細菌を含む初期病変が吻端に現れたことから、小型個体では成長した大型個体とは感染門戸が異なっていることが強く示唆された。
キンギョ造血器壊死症ウイルスの病原性を調べ、コイ、ギンブナ、ナガブナ及びニゴロブナに対する病原性はかなり低いことを明らかに した。また, 原因ウイルスを安定的に培養する方法を世界で初めて確立し、本法により培養したウイルス液を用いて不活化ワクチンを作 製しその有効性を確認した。
はた類の量産試験において、ウイルス性神経壊死症ウイルスに対するポリクローナル抗体を用いた精子洗浄の効果を検証した結果、本疾 病の発生は見られず洗浄の有効性を確認した。
ヒラメのクドア症の感染防除に有効な用水処理法を検証し、砂ろ過及び紫外線処理の有効性を確認した。用水処理を行う必要のある流行 期を明らかにするため、6月から12月まで暴露試験を実施し、6月には既に感染期に入っており10月まで感染することを明らかにした。
感染診断指標となりうる生理活性物質(サイトカイン)の測定系を開発した。感染履歴の検査法開発では、抗体ビーズ法の改良によりウ イルス性出血性敗血症ウイルスの感染履歴の高感度判定及び抗体ビーズの長期保存が可能になった。
ワクチン開発では、インターフェロン-γ組換え体の作製・機能解析を行い、サイトカインワクチン開発に有望であることを確認した。マダイのエドワジエラワクチンでは、メーカーと共同でデータ収集を行った。アユの冷水病ワクチン開発では、冷水病菌の全ゲノムの解析、組換え体を用いたワクチン試験による2種類の抗原の特定、浸漬ワクチン開発のための感染門戸の特定、抗体誘導の重要性の確認等を行っ た。ワクチン支援技術開発では、魚種間の免疫系の類似性を根拠としたワクチン承認魚種の拡大を目的とし、競争的資金を獲得して多魚種の免疫系解析を開始した。クルマエビの急性ウイルス血症ワクチンでは、ワクチンの有効性の再確認と誘導される蛋白質の同定に成功した。
サケ、サクラマス、ベニサケ及びカラフトマスの遡上魚を中心に17河川、1,072尾のウイルス検査(伝染性造血器壊死症ウイルス、伝染性膵臓壊死症ウイルスなど)を実施し、いずれの魚種の体腔液中からもウイルスは検出されなかった。ヒラメ稚魚では、クドア・セプテンプンクタータ(120個体)、神経壊死症ウイルス及びウイルス性出血性敗血症ウイルス(240個体)について調査し、アカアマダイ、ハマフエフキ、 トラフグ、キジハタ及びカンパチ親魚並びにカンパチ稚魚ではウイルス性神経壊死症検査(1,346尾)を実施し、全て陰性であることを確認した。
特定疾病コイ春ウイルス血症(SVC)の特性解明のため、異なる水温におけるSVCウイルスの病原性を検証し、低水温でまん延し、高水温 期では終息することを明らかにした。
コイヘルペスウイルス(KHV)病の確定診断(65件)、診断技術認定(確認)テスト(16名)、診断技術講習会(7名)、OIEリファレンスラボ活動(マダイイリドウイルス病及びKHV病の診断薬等の製作・配布)を実施し、OIEリスト疾病となったカキヘルペスウイルスの知見収集、さらにKHV診断用の単クローン抗体作製及び感染実験法を検討した。
カテゴリ 環境対策 診断技術 防除

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