課題名 | 業務用野菜・畑作物を核とした大規模畑輪作生産システムの確立 |
---|---|
課題番号 | 2013023008 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
辻 博之 |
協力分担関係 |
Syngenta社 SESVanderHave社 ホクレン 北糖 日甜 道総研 園芸工学 (独)種苗管理センター北海道中央農場 JA全農 営農技術センター |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | バレイショソイルコンディショニング栽培体系に関しては、a) 全粒規格種いも(20~100g)の増収手段として、10ppmジベレリン処理は 株間を30cmから20cmに狭める処理とほぼ同等の効果を認めたことから、ジベレリンの利用方法を取りまとめ提案した。b) 広畝多条栽培に よる塊茎数増加を「スノーデン」で認め、また、窒素3kg/10aの追肥で目標の26%を上回る増収効果を得たことから、両技術の組み合わせ による大幅な増収効果に基づく低コスト化の可能性を見出した。 葉根菜類の省力生産技術体系の開発に関しては、a) 直播タマネギでタインを装着した除草機により、ツユクサ以外の除草が可能であるこ とを確認した。タインによる機械除草後は、ツユクサの他に、発生期間が長いノボロギクとスカシタゴボウ、夏期に発生が多いタニソバ、スベリヒユとメヒシバが問題雑草となることを明らかにした。b) 堆肥施用と過リン酸石灰の株直下施用の生育促進効果を繰り返し確認す るとともに、これらの養分利用率改善効果を基に減肥体系構築に着手した。c) テンサイの育種について、「北海103号」は「アマホマレ」に替わる候補として平成26年度も継続供試とした。「みつぼし」(北海101号)の現地での評価は良好であり、さらに「N1540」は、「みつぼし」の抽苔耐性改良系統として有望と判断した。 寒地の大規模畑・野菜輪作体系の確立に関しては、a) 直播タマネギの輪作導入条件を検討し、除草に要する時間を1時間/10a前後に抑えられる埋土種子密度と、過リン酸石灰の播種条直下施用技術の導入で求められるリン酸肥沃度条件を示した。b) テンサイの直播栽培につい て、密植栽培は疎植栽培に比べて根重と糖量を増やすこと、Ca水溶液によるプライミング処理は出芽速度を速め、6月までの生育を促進す ること、チゼル式不耕起播種機を用いたテンサイ直播の条直下への窒素施肥(5kg/10a)によって増収することを見出した。c) ソイルコンディショニングの作業委託で生じた作業時間の余裕を新規野菜生産に向かせるには、省力性と収益性の向上が必要であることを現地調査から見出した。d) 輪作作物の病害について、北海道東部で採取された6つのテンサイ西部萎黄病ウイルス分離株の起源は単一であるが、2つ 以上のグループに分化していることを見出した。 |
カテゴリ | 病害虫 萎黄病 育種 寒地 栽培体系 雑草 直播栽培 除草 除草機 水田 施肥 施用技術 そば たまねぎ 低コスト てんさい 播種 ばれいしょ 品種 輪作 輪作体系 |