課題名 | 生物情報に基づく帰化雑草の侵入・まん延警戒システムと長期的雑草管理法の構築 |
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課題番号 | 2013023059 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
渡邊寛明 |
協力分担関係 |
長野農試 静岡農林技研 (株)丸文製作所 宮城研古川農試 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | 雑草動態モデルの汎用化と長期的管理システムに関しては、a) 相互作用系のモデルとして水稲収穫後の蒸気処理による雑草種子及び病原菌の同時防除試験を長野県、宮城県等と連携して実施し、効果変動要因に関する示唆を得た。b) モデルの拡張と検証に必要な現地データ の簡易調査手法を確立し、簡易に雑草植生を調査するステップ-ポイント法として取りまとめた。 帰化雑草の侵入・まん延警戒システムに関してはa) ダイズ畑での帰化アサガオ類の生育とダイズ畦間の相対光量子密度の関係を解析して 有効な防除時期を策定するとともに、各種防除手段を組み合わせた防除指針をまとめて帰化アサガオ類まん延防止マニュアル「大豆畑における帰化アサガオ類の防除技術」を作成し、農政局、都道府県の主務課・普及指導機関・農業試験場等に配付した。b) 「外来雑草早期警 戒システム」を生態的雑草管理プロジェクトポータルサイト上での試験運用を開始した。平成25年度はダイズ作のみを対象とした警戒システムである。c) 耕地版WRA(Weed Risk Assessment)の妥当性を確認し、帰化雑草の我が国への主な侵入元である北米の雑草について高リスク種をリストアップした。 雑草生物情報データベースに関しては、a) 平成24年度末に試験公開した雑草生物情報データベースに、重要雑草の草種別分布情報・作物 別管理情報等を追加・表示するとともに、他機関のデータベースと連携しながら草種別の基本情報及び生態特性情報の表示機能を拡張した。b) 畑作雑草約440種について、現場での雑草診断を支援するために幼植物(実生)画像を収集し、栄養繁殖主体の草種及び識別が困難なイネ科雑草の小穂や葉舌部の画像と合わせて、雑草生物情報データベースに追加・公開した。c) 除草剤抵抗性雑草や雑草イネなど難防除 雑草バイオタイプの特性データの収集を継続し、スギナの繁殖器官形成に及ぼす施肥窒素の影響を解析して取りまとめた。また、データベース上での草種の検索方法や表示機能について、利用者の利便性を考慮して改良を進めた。 |
カテゴリ | 病害虫 あさがお 害虫 管理システム 雑草 雑草イネ 除草剤 施肥 大豆 データベース 抵抗性 難防除雑草 農薬 繁殖性改善 防除 |