先端技術を利用した新しい疾病防除技術の確立

課題名 先端技術を利用した新しい疾病防除技術の確立
課題番号 2013023074
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 下地善弘
協力分担関係 東京大学
株式会社微生物化学研究所
研究期間 2011-2015
年度 2013
摘要 新たなワクチン素材の開発研究に関しては、a) 豚丹毒菌が豚に感染する際、本菌は扁桃上皮に存在するサイトケラチン18抗原を発現する細胞をターゲットとして宿主体内に侵入することを明らかにした。b) 豚丹毒菌の培養上清中の分泌タンパク質について解析を行い、解糖 系酵素を含め多くの代謝系酵素を確認した。これらの代謝系酵素がコリン結合タンパク質とともに菌体表層に局在することを確認し、外来抗原のキャリアータンパク質として利用できる可能性を認めた。c) マウス腹腔感染モデルにおいてサルモネラ感染防御を誘導できるモノ クローナル抗体の静脈内投与は、経口感染に対しては防御を誘導できないが、サルモネラ特異的CD8T細胞と同時に静脈内投与することで経口感染に対して防御を誘導できることを明らかにした。d) サルモネラ感染防御を誘導できるモノクローナル抗体が認識する抗原を同定し た。この抗原を免疫したマウスにサルモネラを接種すると感染防御を示すこと、免疫したマウス由来の血清も受け身的に感染防御を誘導することを確認した。e) 腸管侵入性大腸菌(EIEC)の迅速検出法を確立し、従来の組織侵入能試験ではEIECの同定に数日を要したが、6時間以内での同定を可能とした。f) 牛鼻腔内及び気管支内に投与されたヒストフィルス・ソムニIbpA遺伝子欠損株は気道内に5~6週間、扁桃 には9週間分布し、ヒストフィルス・ソムニ感染症に対する免疫防御能を付与でき、さらに鼻腔内免疫では2~5×1010CFU/頭を1回投与すれば十分に免疫誘導できたことから、この遺伝子欠損株はベクターワクチンの候補株として利用できることを確認した。g) 豚丹毒菌の培養 上清中の分泌タンパク質及び菌体表層タンパク質の免疫活性をマウス及び豚を用いて解析し、混合ワクチンやサブユニットワクチンの抗原としての利用が期待できるCbpBを同定した。h) 大腸菌で作製したアカバネウイルスGc糖タンパク質の中央部領域をマウスに免疫すること により、アカバネウイルスに対する中和抗体が誘導されることを明らかにした。
カテゴリ 豚 防除

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