課題名 | 気候変動適応型農業を支援する作物モデルの開発 |
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課題番号 | 2013023084 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
中川博視 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2013 |
摘要 | 主要作物の生育・収量・品質予測モデルの構築に関しては、a) 水稲のモデル開発に関しては、土壌アンモニア態窒素に基づいて、水稲窒素吸収サブモデルの検証後、パラメータ値を決定し、植物体窒素濃度をR2=0.90の高い精度で説明するモデルを開発した。また、背白粒及 び基白粒率に対する稲体窒素条件の影響は、窒素濃度より一籾当たり利用可能窒素量に関係することを明らかした。b) 小麦モデル開発に 関しては、茎立期から出穂期までの最低気温が-2℃以下となる日数から幼穂凍死率を推定する式を作成し、圃場で測定された幼穂凍死率及びその品種間差を再現できた。また、幼穂凍死による減収を作物モデルに組み込むことによって、モデルによる播種早限の設定を可能とした。c) 大豆モデル開発では、子実肥大開始後30日間の土壌体積含水率の低下によって収穫指数が低下することを明らかにするとともに、 ダイズの発育予測サブモデルと土壌水分サブモデルを組み合わせることで、危険期の土壌含水率の推定を可能とした。 輪作体系における作期設定法に関しては、a) 全国メッシュ気象システムのマニュアルを作成し、公設農業研究機関研究者を中心に利用促 進を図るとともに、サービスプログラムの更新や停止からの自動復旧機能の追加によりシステムを頑強化した。 b) 独立して開発された水稲及び小麦モデルプログラムが、共通の栽培条件と気象データを参照しつつ順次実行される、水田輪作シミュレ ーション・システムの開発版を作成した。 |
カテゴリ | 気候変動対策 小麦 栽培技術 栽培条件 水田 水稲 大豆 播種 品種 輪作 輪作体系 |