課題名 | 1 ばれいしょ新品種育成に関する試験 、(周年安定供給を可能とする食品加工用バレイショ品種の育成と栽培法の開発) 、(多様な育種目標に対応した品種開発のための検定強化) 、(馬鈴しょ品種開発事業) |
---|---|
研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場 |
研究分担 |
研究部 作物育種グループ |
研究期間 | 完 、平成23~25年 、新 、平成25年~26年 、新 、平成25年~31 |
年度 | 2013 |
摘要 | 目的:加工適性が優れ長期貯蔵性が優れる品種を育成する。でん粉原料用、油加工(ポテトチップ等)用、業務加工(コロッケ、サラダ等)用、それぞれの用途に適する良質、多収、病害虫抵抗性馬鈴しょ系統を、効率的に育成する。 、成果: 、 a 交配:ジャガイモシストセンチュウ、そうか病、疫病およびYモザイク病の抵抗性を有する新品種を育成するため、でん粉原料用134組合せ 11,217花、油加工用55組合せ6,497花、業務加工用32組合せ3,553花の交配を行い、でん粉原料用 93組合せ155,494粒、油加工用24組合せ93,625粒、業務加工用22組合せ35,749粒の種子を採取した。 、 b 実生個体選抜試験:でん粉原料用47組合せ32,263粒、油加工用20組合せ19,834粒、業務加工用14組合せ8,589粒の真正種子を播種。1株から1塊茎ずつ収穫し、でん粉原料用46組合せ13,968個体、油加工用20組合せ13,732個体、業務加工用14組合せ4,175個体を選抜した。 、 c 第二次個体選抜試験:でん粉原料用34組合せ7,058個体、油加工用20組合せ4,784個体、業務加工用11組合せ3,086個体を供試。個体別に収量、でん粉価等の調査を実施し、でん粉原料用33組合せ359個体、油加工用19組合せ209個体、業務加工用11組合せ129個体を選抜した。 、 d 系統選抜試験:でん粉原料用44組合せ419系統、油加工用22組合せ308系統、業務加工用9組合せ123系統を供試。1区10株、1区制。品質、収量性、熟期等から、でん粉原料用18組合せ40系統、油加工用6組合せ27系統、業務加工用5組合せ15系統を選抜した。 、 e 生産力検定予備試験:でん粉原料用20組合せ46系統、油加工用11組合せ22系統、業務加工用6組合せ19系統を供試。1区30株、2反復。熟期、生育、収量および品質等の結果から、でん粉原料用8組合せ10系統、油加工用5組合せ6系統、業務加工用4組合せ4系統を選抜した。 、 f 生産力検定試験:当場育成33系統に加え、北農研育成4系統を供試。1区48株、3反復。当場育成の地方番号系統は、でん粉原料用「北育20号」および油加工用「北育21号」「北育22号」を供試した。「北育20号」はジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもち多収であることから北海道優良品種となった。また、「北育22号」は継続検討とした。北系系統では、でん粉原料用「北系49号」、「北系50号」、「北系54号」、「北系55号」、油加工用「北系53号」、業務加工用「北系51号」、「北系52号」を供試した。このうちでん粉収量が多く疫病抵抗性、Yウイルス抵抗性をもつ「北系50号」に「北育23号」を付与した。また、「北系51号」、「北系52号」、「北系53号」、「北系55号」を継続検討とし、その他の系統は廃棄した。 、 g 有望系統の栽培特性検定試験: 、 (a) でん粉原料用「北育20号」、油加工用「北育21号」、「北育22号」について、3水準の栽植密度(密植、標準植、疎植)および2水準の施肥量(標準肥、多肥)に対する反応性を、「コナフブキ」、「トヨシロ」および「スノーデン」と比較した。 、 (b) 生育追跡:「北育20号」、「北育21号」、「北育22号」の生育および収量を半月毎に調査した。 、 h 野生種利用による新品種育成に関する試験:疫病抵抗性の野生種S. stoloniferumを倍化処理した系統について、圃場で一部の生育・収量を調査し、残りを温室内で増殖した。 、 i 品種並びに種に関する試験:交配母本として利用する導入遺伝資源、育成系統等について、品種および系統278、種間雑種7を収穫・保存した。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 害虫 加工 加工適性 新品種 新品種育成 施肥 長期保存・貯蔵 抵抗性 播種 ばれいしょ 品種 品種開発 |