課題名 | 持続的な果樹経営を可能とする生産技術の実証研究 |
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研究機関名 |
福島県農業総合センター |
研究分担 |
果樹研究所栽培科 果樹研究所病害虫科 流通加工科 |
研究期間 | 新H25~H29 |
年度 | 2013 |
摘要 | ナシでは実証ほを設置した。水田転換であり、整地、深耕、土壌改良資材の投入の後、ナシ棚を施工し、1月に完了した。3月中に植栽した。福島果樹研究所内植栽樹の調査では、果実生産性において10a当たり収量および定植後6年までの1樹当たり収量では新一文字樹形が慣行樹形より優る傾向が認められた。 、 黒星病の発生を予測する梨病害防除ナビゲーションの本県での適用について、10月3日に黒星病の発生状況調査を行った。その結果、黒星病の発生は見られなかった。慣行ほ場における聞き取り調査では、黒星病の発生状況は、平成24年は問題とならない程度の発病がみられたが、平成25年は発病が見られなかった。 、 、 カキでは、大苗移植予定ほ場の土壌調査を行った。原発事故年から露地キュウリの作付けを始めたため、作付け時に0-20cmまでの土層を耕耘し、放射性Csが拡散していた。また、土壌化学性を調査し、CaOがかなり多く含まれているため、大苗移植を行う際は、通常の苗木管理時より減肥することとした。 、 主幹切断によるカキ樹再生試験では、切断前にほ場準備として土壌中放射性物質量の調査を行った。土壌0-30cmの合計放射性Cs濃度は、0-3cmは13039Bq/kg、3-6cmは1210 Bq/kg 、6-9cmは136Bq/kgと上層ほど多く含まれ、下層は少ない傾向であった。表層6cmに95%の放射性Csが沈着していることが確認されたため、12樹の幹周りの表土を剥土および排土した。剥土した土はフレコンバックに保管した。 、 また、あんぽ柿の機械乾燥を行う場合、乾燥温度が高いほど水分低下は早くなるが、色調が低下する。また30℃の乾燥と40℃の高温乾燥の組み合わせでは、乾燥に要する日数は1日程度短縮できる。この場合、乾燥期間の中間に高温乾燥を行うと加工品の色調が低下した。機械乾燥の途中でテンパリング(室温静置)実施後は水分減少率が高まり、機械稼働日数は減少したが、色調は劣った。 |
カテゴリ | かき 加工 乾燥 きゅうり 黒星病 経営管理 栽培技術 水田 土壌改良 発生要因分析 防除 |