ブドウ優良品種選抜と栽培技術の確立 1,優良品種の特性調査(第4次)

課題名 ブドウ優良品種選抜と栽培技術の確立 1,優良品種の特性調査(第4次)
研究機関名 山梨県果樹試験場
研究分担 生食ブドウ栽培科
研究期間 継(S59)~ 、新(H23)~(H27)
年度 2013
摘要 (1)優良品種の特性調査
、 検討8品種と対照品種について、果実品質調査および生育特性調査を行った。今年は生育期に日照に恵まれブドウ全般に果粒肥大、糖度、着色が優れる傾向であった。検討品種の今年の目立った特性は以下のとおりである。「ブラックビート」は果粒重が17.1~18.5gになりボリューム感のある果房となった。また、着色が優れた。「シャインマスカットVF」は6年生となり昨年より2.2~3g果粒重が増加した。また、今年は「かすり症」の発生も少なかった。「天山」は5年生の若木であるが果粒重が22.9gと果粒肥大が優れた。「サニードルチェ」では昨年比3.4~4.8g果粒重が増加した。着色も良好で「しぼみ果」の発生も少なかった。「サンヴェルデ」は果粒重が10.9gと昨年比3g増加した。糖度は20%を超えた。「クイーンニーナ」は18g程度になり着色も良好であった。糖度は21.4~22.8%と非常に高く、食味良好であった。「ベニバラオー」は無核栽培では果粒重が10.5gとボリューム感に乏しかった。なお、「黒いバラード」は凍乾害により発芽障害が認められ、今年度結実が得られなかった。
、(2)「サニードルチェ」の生育調節剤利用方法の検討
、 成熟期に果粒のしぼみが見られることから、植調剤によるしぼみの軽減方法と仕立て方の違いによる発生状況について検討した。長梢剪定樹に比べ短梢剪定樹の方が発生程度が低かった。仕立て方法に関わらず第1回目または第2回目のジベレリン処理にフルメット液剤を加用することでしぼみ果の発生が軽減した。
、(3)「シャインマスカット」の若木における果粒肥大促進方法の検討
、 強摘心処理が果粒肥大に及ぼす影響を調査した。開花始め期に新梢先端3節を切除する摘心を行うと、果粒肥大が促進された。また、短梢剪定樹では、さらに強い房先3節摘心を行うと、さらに効果が大きかった。新梢誘引時(展葉7~8枚時)に、未展葉部を除去する摘心を行っても、十分な果粒肥大効果が認められた。
、 簡易雨よけ施設を設置することで、1g程度の果粒肥大促進効果が認められた。露地区と比較して、糖度の推移は同程度であったが、簡易雨よけでは果皮色がやや緑が残る傾向があった。
、 満開期に環状剥皮処理を行うと、果粒肥大が大幅に促進された。処理2年目であるが、現在のところ処理部の癒合や樹勢に大きな問題は観察されない。
、 ジベレリン処理液に窒素肥料を加用することで、果粒肥大が促進されるか検討した。第1および第2回目処理への加用では明確な効果は認められないが、展葉6~8枚時に尿素を加用した低濃度フルメット処理を行った区で、肥大効果が見られた。
カテゴリ 肥料 栽培技術 ばら 品種 ぶどう 良食味

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