暖地向け良色相・高製粉性通常アミロース小麦品種の育成

課題名 暖地向け良色相・高製粉性通常アミロース小麦品種の育成
課題番号 2012021177
研究機関名 農研機構・九州沖縄農業研究センター
研究期間 2010-2014
年度 2012
摘要 九州沖縄農研の生産力検定試験材料および、福岡県うきは市での「ちくごまる」の現地試作試験材料について品質分析を行った。「ちくごまる」は「農林61号」と比較して、タンパク質含有率がやや高く、ランク区分の基準値内に入っていた。ちくごまるの灰分は、九沖農研産では「農林61号」よりも低くなっていたが、現地試験で「農林61号」と同等程度に高くなっていた。これは播種の遅れにより出穂がやや遅くなったため小粒化したためと考えられる。製粉歩留、ミリングスコアともに「農林61号」よりも高く、製粉性に優れていた。同じく通常アミロース小麦の有望系統として、愛媛県などで奨励品種決定調査に供試されている「西海193号」は、「ちくごまる」と比較して収量性が優れていたが、品質は「ちくごまる」と比較してタンパク質含有率がやや低く、製粉性やミリングスコアがやや劣る結果となっていた。
九州栄養福祉大学の学生24名をパネリストとして、「ちくごまる」のスポンジケーキ官能評価試験を行った。「ちくごまる」のスポンジケーキは、いずれの評価項目においても「農林61号」と同等以上に評価されており、「農林61号」と同程度の菓子加工適性を有していると考えられる。
これまでに、中期世代にブラベンダー製粉よる選抜を行ってきた育成系統の生産力検定供試材料について、ビューラー製粉による製粉性の評価を行った。いずれの系統も、既存の軟質小麦品種と比べて製粉歩留、ミリングスコアともに高くなっていた。特に「羽系W1380」と「DH.warm01-07」は、「きたほなみ」とほぼ同等の製粉性であった。選抜系統のSKCS硬度は、系統により差が認められ、「きたほなみ」と同等程度の硬度からかなり柔らかい系統まで存在していた。灰分は九沖農研産の「きたほなみ」と同程度かやや高く、北見農試産の「きたほなみ」並の低灰分の系統は認められなかった。中期世代については、夏季にブラベンダー製粉を行い、高製粉性系統を選抜した。
カテゴリ 加工適性 小麦 播種 品種 ラベンダー

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