イチゴの夏秋どり品種の育成と高設栽培における高品質安定生産技術の構築

課題名 イチゴの夏秋どり品種の育成と高設栽培における高品質安定生産技術の構築
課題番号 2012021284
研究機関名 国立大学法人 千葉大学
九州沖縄農業研究センター 
研究期間 2010-2014
年度 2012
摘要  暖地・温暖地の施設イチゴの生産が困難な夏秋季における安定生産技術を構築するため、四季成り性イチゴの選抜系統および既存品種を用いて、パッドアンドファン簡易冷却装置により温度・湿度を制御した太陽光利用型植物工場での高設夏秋どり栽培において、クラウン部冷却(20℃前後)、22:00~2:00の4時間の暗期中断処理下で安定して花芽分化し、収量性と果実品質に優れる系統を選抜するとともに、長日(4時間の暗期中断)処理およびクラウン冷却処理が生育・収量に及ぼす影響を調査した。いずれの品種・系統も長日+クラウン冷却処理により商品果収量が著しく増加し、系統では「07e20-02」および「久留米61号」が多収で果実品質も優れていた。「久留米61号」は夏秋季の連続出蕾性に優れ、多収で、特に秋季収量が多く、果実品質も優れることから、品種登録出願することとなった。また、盛夏期の施設栽培では、日中の高温乾燥状態(TA: 30℃以上、RH: 30%以下)が起こりやすい。気温25℃下での相対湿度の違いが光合成速度および気孔コンダクタンスに及ぼす影響を調べた結果、相対湿度を30%から80%に上げることで、葉の光合成速度は最大1.3倍、気孔コンダクタンスも最大1.7倍にまで増加した。パッドアンドファンの稼動による降温・加湿効果によって、気孔コンダクタンスの上昇とそれに伴う光合成促進が期待された。
カテゴリ いちご 乾燥 施設栽培 品種

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