DNAマーカーを利用したがんしゅ病抵抗性ビワ系統の育成

課題名 DNAマーカーを利用したがんしゅ病抵抗性ビワ系統の育成
課題番号 2012022144
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
長崎県農林技術開発センター
研究期間 2011-2014
年度 2012
摘要 (1)がんしゅ病抵抗性連鎖マーカーの開発
115品種・系統の遺伝資源におけるAグループ菌抵抗性評価(接種試験)を行い、抵抗性選抜マーカー(Psea857)の増幅との関係をみたところ、85%の品種・系統において一致した。また、家系番号290〔‘長崎早生’(Pse-c pse-c)ב福原早生’(Pse-c Pse-c)〕の18個体を供試して、後代検定による遺伝子型の推定およびPsec579マーカーの関係を検討した結果、両者の対応関係は89%の個体において矛盾がなかったことから、Psec579マーカーは罹病性個体の中から後代に抵抗性個体が出現する可能性のあるヘテロ個体を後代検定なしに選抜できる有効なツールの1つになりうることが明らかになった。
(2)ビワ標準連鎖地図の作成
新規の抵抗性選抜マーカーを獲得するために連鎖地図を作成した結果、145のRAPDマーカー、154のSSRマーカーおよびがんしゅ病Aグループ菌抵抗性遺伝子座の合計300マーカーから構成される18連鎖群、全長1016cMの地図距離を持つ連鎖地図を得ることができた。また、得られた連鎖地図はリンゴやナシにおける連鎖地図と13本の連鎖群において対応することが明らかになった。
(3)DNAマーカーを利用したがんしゅ病抵抗性ビワ系統の育成
Aグループ菌抵抗性選抜マーカーのPsea857およびCグループ菌抵抗性遺伝子連鎖マーカーのPsec579を供試して、‘長崎早生’(pse-a pse-a、Pse-c pse-c)ב埼玉下村’(Pse-a pse-a、Pse-c pse-c)および‘長崎早生’ (pse-a pse-a、Pse-c pse-c)ב長崎14号’ (Pse-a pse-a、pse-c pse-c)の2組合せ491個体からA、C両グループ菌に対する抵抗性遺伝子を有する高度抵抗性候補個体を148個体選抜できた。
カテゴリ 遺伝資源 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 びわ 品種 りんご

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