課題名 | 果菜類の高品質化・生産性向上に資する品種・系統の育成 |
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課題番号 | 2012020369 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
野口裕司 曾根一純 |
協力分担関係 |
埼玉農林総研セ 岐阜農術セ 宮城農園総研 鹿児島大 名城大 (株)久留米原種育成会 (株)みかど協和種苗 アヲハタ(株) |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2012 |
摘要 | ナス科野菜の先導的品種・系統開発に関しては、a)トマトの養液栽培適性に優れた2つの試交系統を選定し、「トマト安濃交8号」及び「トマト安濃交9号」の地方系統番号を付して、育成系統評価試験に供試することとした。b)完全種なしナスの有望系統として、細胞質雄性不稔性(CMS)「試交09-03」及び「CMS試交10-03」を収量性の点から再選定したが、種間交雑に起因すると推察される葉枯れ症を発生しやすい欠点が、連続戻し交雑・選抜の過程でまだ排除できていないので、親系統の戻し交雑をさらに進めることとした。 ウリ科野菜に関しては、キュウリ黄化えそ病抵抗性F9、F10世代を選抜し、「キュウリ安濃4号」の地方系統番号を付与して、中間母本としての品種登録出願に向け、育成系統評価試験(特性検定試験のみ)に供試することとした。また、キュウリ黄化えそ病抵抗性の選抜マーカー候補を選定した。 イチゴの先導的品種・系統開発に関しては、a)養成したイチゴ実生選抜集団から優れた果実特性と増殖性を持つ四季成り性系統を4系統選抜した。開発した四季成り性DNA選抜マーカーは複数の系譜において98%以上の正答率で季性を判別できることを確認した。b)少量培地耕栽培条件下において年次間で安定した草勢を示すとともに、多収である品種群として「章姫」、「紅ほっぺ」、「さがほのか」、「かおり野」を選定した。c)暖地向き四季成り性系統「イチゴ久留米61号」は育成系統評価試験の結果、うどんこ病、炭疽病、萎黄病複合抵抗性を有し、夏期の連続出蕾性及び収量性が優れ、品種登録出願に適すると評価された。 このほか、a) 桃色花弁で果実にモモ様の香気を持つイチゴ種間雑種「PM10号」、同「PM11号」をそれぞれ品種登録出願した。 |
カテゴリ | 萎黄病 いちご うどんこ病 黄化えそ病 きゅうり 栽培条件 施設園芸 炭疽病 抵抗性 トマト なす 品種 もも 養液栽培 |