(イ)沿岸域の漁場環境の保全及び修復技術の開発

課題名 (イ)沿岸域の漁場環境の保全及び修復技術の開発
課題番号 2014025680
研究機関名 水産総合研究センター
研究分担 小畑泰弘
岡村和麿
堀正和
内田基晴
石原賢司
伊藤篤
高見秀輝
桑原久実
阿保勝之
丹羽健太郎
浜口昌巳
菅谷琢磨
村田裕子
高田宜武
山田勝雅
松山幸彦
樽谷賢治
坂西芳彦
辻野睦
吉田吾郎
協力分担関係 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
港湾航空技術研究所 沿岸環境研究チーム
独立行政法人国立環境研究所
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 (イ)藻場で食害軽減手法を、干潟で魚類産卵適地を、砂浜で海岸構造物や養浜工等の問題点をそれぞれ検証・評価するため、藻場では、ガンガゼ摂餌量とカジメ生産量の関係を解析して、カジメ藻場復元にはガンガゼ密度を10 尾/㎡未満とすることが妥当であると試算された。このガンガゼ密度を基準とすることによって、より効率的な駆除が可能となった。藻場の機能については、大型海藻の衰退とともにイセエビの稚エビ密度が低下することを実証した。干潟については、燧灘の漁場におけるアサリの保護、育成に適した被せ網等の効果の実証試験を実施するとともに、大阪湾で幼生の移動様式(生活史ネットワーク分断)がアサリ資源の減少要因の一つであると推定した。砂浜について、海浜変形モデルの精度向上及び海岸構造物や養浜工等の問題点を解明するため、鹿島灘及び房総沿岸域を対象としたチョウセンハマグリ浮遊幼生の時空間変動特性等の把握を進め、産卵量と幼生・稚貝の移動等を考慮した潜在的な加入量(理論値)の両者が実際の加入状況を決定することを明らかにした。餌料生物の分布と環境との関連を解析し、小型甲殻類は砂浜沖の傾斜が緩やかで浅海域の広い水域で豊富であることを明らかにした。また、東部瀬戸内海を対象とした低次生態系モデルを開発し、栄養塩濃度等の季節変動を再現するとともに、気象や漁場環境がベントスを含む低次生態系に及ぼす影響を解析したアサリに関する成果を基に、瀬戸内海の干潟等で、被せ網等によるアサリ保護・育成技術の実証試験を漁業協同組合が実践した。本研究課題の成果は、沿岸域の漁場環境の保全及び修復技術の開発、並びに資源回復による地域水産業の振興等に繋がると期待される。
カテゴリ 季節変動

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