課題名 | (ウ)病害の防除技術の開発 |
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課題番号 | 2014025687 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
森広一郎 浜野かおる 三輪理 松山知正 高野倫一 坂井貴光 栗田潤 湯浅啓 佐藤純 森広一郎 河東康彦 川名守彦 嶋原佳子 稲田真理 伊東尚史 西岡豊弘 桐生郁也 米加田徹 佐藤純 尾崎照遵 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | (ウ)国際獣疫事務局(OIE)総会や国内の魚病関係会議等に出席し、国内外の魚病発生状況を把握した。不明病等の依頼診断により、我が国で初めてザリガニのアファノマイセス症の発生を確認し、OIE へ通報した。エドワジエラ症に関して、養殖サイズのヒラメへの病原細菌の侵入口は吻端の外傷部であることを明らかにした。キンギョ造血器壊死症では、親子間の垂直感染は起こらないことを確認した。ハタ類のウイルス性神経壊死症では、種苗生産現場で垂直感染を防止する配偶子洗浄法の効果を実証した。食中毒の原因となるヒラメのクドア症では、対策として用水処理が有効であることを実証した。魚類免疫の各種解析ツールを作製し、マダイ、カワハギ及びイシダイの魚種間で感染防御抗原等の異同を明らかにした。赤血球封入体症候群では、ウイルスの構造タンパク質が感染防御抗原及び診断用抗原となることを明らかにした。コイヘルペスウイルス病では、ウロコの培養により宿主域を特定する簡易検査法を開発した。都道府県等の魚病担当者を対象に、診断技術認定テスト及び講習会を開催した。キセノハリオチス等重要疾病の確定診断を実施するとともに、OIE リファレンスラボとして、国内外へ試薬配布等を行った。防疫モニタリングでは、さけ・ます類親魚774 尾を検査し、一部からサケ科魚類ヘルペスウイルスが検出された。海産魚介類の親魚及び放流種苗等、合計約2,200 個体について、重要疾病の検査を実施し事業等に貢献した。サケアルファウイルスについては、ニジマス計930 個体を検査し陰性を確認した。コイ春ウイルス血症では、感染魚からのウイルス排出量を測定し半数致死量を求めた。種苗生産現場でウイルス性神経壊死症の垂直感染を防止する配偶子洗浄法の効果を実証するなど、成果を防除対策構築へ繋げた。また、ヒラメのクドア症の防除法に関する成果等は、行政部局によるガイドライン作成等に利用されることが期待される。 |
カテゴリ | 環境対策 診断技術 防除 モニタリング |