課題名 | 水田・飼料畑・草地の高度利用を促進する飼料作物品種の育成 |
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課題番号 | 2014025524 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
佐藤尚 上山泰史 藤森雅博 桂真昭 |
協力分担関係 |
(独)家畜改良センター ホクレン農業協同組合連合会 雪印種苗 カネコ種苗株式会社 (株)カネカ くにさだ育種農場 タイDLD 三沢市営牧場 各道・県公設畜産研究セ |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 耐湿性トウモロコシに関しては、 a) 不定根形成能QTLを導入した親系統「Na110」を用いた2つのF1系統は、乾物収量の減収率による耐湿性評価では1割程度、乾物収量の標準品種比による耐湿性評価では3割程度、それぞれ耐湿性が向上することを湛水処理試験により明らかにした。 b) 「那交907号」は、絹糸抽出期が標準品種より3~5日遅いものの、乾燥重は高く、倒伏や病害も少ないことから、平成27年度に品種登録出願の可否を判断することとした。 寒地・寒冷地向け高糖含量オーチャードグラスに関しては、乾物収量が「ハルジマン」比104%、可溶性炭水化物含量は各番草とも「ハルジマン」より約3%高く、サイレージ発酵品質が「ハルジマン」より優れ、放牧利用での採食量が「ハルジマン」より多い中生の「北海30号」を開発し、平成27年度に品種登録出願することとした。 地域条件に対応した品種育成に関しては、 a) 暖地向け晩播用早生トウモロコシについて、晩播用品種の「3470」より絹糸抽出期で4~7日早生で、乾物収量はやや少ないが、雌穂の乾物割合が高いため推定TDN収量は「3470」と同程度である「九交156号」を開発し、平成27年度に品種登録出願することとした。 b) 寒地向けの極早生トウモロコシ系統については、「北交87号」の地域適応性検定試験を行ったところ、根釧では収量が高かったものの、十勝では収量が低く、育成地(札幌)では折損が多発したため、有望度は低いと判断し、本年度で試験を打ち切ることとした。 c) 高消化性トールフェスク系統については、2系統を供試したところ両系統とも消化性に優れるが、地域適応性試験での年間合計乾物収量から「那系1号」を有望と判断した。採種性が懸念されるため、平成27年度に採種性を最終確認してから品種登録出願候補として提案の可否を判断することとした。 d) 冠さび病抵抗性イタリアンライグラス系統については、収量及び耐倒伏性に優れる二倍体の早生品種「はたあおば」にDNAマーカーを用いて3つの冠さび病抵抗性主働遺伝子を集積した「那系33号」を育成し、平成27年度に品種登録出願することとした。 e) 家畜の硝酸塩リスク低減のために、硝酸態窒素濃度が市販品種より低く、一般農業形質も市販品種並の品種として、雪印種苗と共同で「SI-14」、また日本草地畜産種子協会とタキイ種苗と共同で「JFIR-20」を育成した。 f) 年内に収穫する作型で既存品種より多収で耐倒伏性であるカネコ種苗と共同育成した暖地の夏播き用極早生エンバク品種「K78R7」について、普及が期待できることから種子販売開始のプレスリリースを行った。 革新的な飼料作物の開発に関しては、 a) 越冬性を向上させたフェストロリムの開発について、土壌凍結地帯における選抜を行い「ポコロ」を戻し交配したBC1及びBC2母系から6系統を作出するとともに、「チニタ」を戻し交配したBC1及びBC2母系から選抜した個体間で交配を行い、後代母系を定植・播種した。 b) 高永続性のフェストロリウムの開発では、採種量の多かった20母系から夏季の生産性・耐病性に優れた60個体を選抜した。 c) 病虫害抵抗性DNAマーカー開発では、5つあるトウモロコシワラビー萎縮症抵抗性QTLのうち、第7染色体上にある抵抗性QTLについて座乗領域を狭めた。 |
カテゴリ | 病害虫 イタリアンライグラス 乾燥 寒地 栽培技術 飼料作物 水田 耐湿性 DNAマーカー 抵抗性 とうもろこし 播種 品種 |