課題名 | 預託期間拡張を可能とする公共牧場高度利用技術の開発 |
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課題番号 | 2014025528 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
井出保行 |
協力分担関係 |
信州大学農学部 山梨県立八ヶ岳牧場 サージミヤワキ株式会社 (株)林原 茨城大学 山梨県酪農試験場 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 土地資源を高度に活用した放牧技術に関しては、 a) 乳用種(ホルスタイン種)の超早期放牧育成については、積雪の少ない地域であれば夏季及び冬季のいずれにおいても可能であり、その際の補助飼料給与量は2kg/頭/日で十分であること、6か月齢までの120日間に必要な草地面積は夏季12a/頭、冬季15a/頭であることを明らかにした。 b) 夏季に超早放牧期育成したホルスタイン種は、通年で標準程度の発育を示し、1年目の越冬方法に放牧を用いることで、翌春の放牧開始時における体重減がなく、畜舎収容牛群に比べて受胎日齢、種付け回数が小さくなることを明らかにした。 c) 肉用種(黒毛和種)の超早期放牧育成について、補助飼料2kg/頭/日に加え、セロオリゴ糖を10g/頭/日を給与することで、標準程度の発育が得られること、離乳前からのセロオリゴ糖給与は、育成効果をより高めることを明らかにした。 d) 放牧初期のストレス緩和技術について、放牧前14日間におけるビタミンE補給により、放牧開始時におけるストレスが一定程度緩和され、体重の推移も良好になることを明らかにした。また、感受期を利用した輸送馴致について、親子分離(3か月齢)翌日から5日間連続で積込訓練を行うことにより、牛体が大きくなる退牧時(10か月齢)の積込時間が有意に短くなることを明らかにした。 |
カテゴリ | 放牧技術 輸送 |