大規模畑作地域における自給濃厚飼料生産利用技術の開発

課題名 大規模畑作地域における自給濃厚飼料生産利用技術の開発
課題番号 2014025529
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 大下友子
協力分担関係 (独)家畜改良センター・十勝牧場
(有)ジェネシス美瑛
(株)スキット
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要 飼料用米やトウモロコシ雌穂(イアコーン)サイレージの生産・利用技術に関しては、
a) イアコーン収穫後の茎葉残さすき込みによる化学肥料の節減効果は認められなかったものの、施肥標準を遵守した肥培管理により、イアコーン残渣すき込み後のダイズの生育、収量に窒素飢餓は発生しないことを明らかにした。
b) スナッパーヘッド装着普通コンバイン利用によるハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC)やコーンコブミックス(CCM)等プレミアムイアコーン収穫作業体系のプロトタイプを提示し、その作業能率を明らかにした。収穫後乾燥せずに、フレコンバッグに充填、半年間貯蔵したHMSCやCCMでは表面に若干のカビの発生を認めたが、良好な発酵品質でかつイアコーンサイレージ(ECS)よりも栄養価が高く、圧片トウモロコシと同等であることを明らかにした。
c) ペレニアルライグラスを早刈りし予乾サイレージとして調製することで、通常刈りサイレージよりも粗タンパク質(CP)含量が約5ポイント、TDN含量が約7ポイント高かめることが可能で、ECSとの組み合わせ給与で泌乳量を低下させることなく、飼料自給率約80%を達成できることを示した。乾乳期においてもECSを圧片トウモロコシの代替として給与しても繁殖性や血液性状に問題ないことを明らかにした。
d) イアコーン茎葉残さは堆肥副資材として利用でき、その効果(温度上昇、有機物量減少等)はおがくず、もみ殻よりも高く、麦稈並であること、温室効果ガス排出量の減少効果も麦稈並であることを示した。
イアコーンサイレージ生産の環境に対する影響に関しては、
a) ECS生産における受委託作業内容は、各地域の飼料生産の協業体系のタイプ別に異なるものの、ECSの収穫調製作業は100%TMRセンターあるいはコントラクター等外部支援組織への委託であり、耕畜連携体系では、栽培管理作業(堆肥散布、整地、播種、除草等)の受委託先やECSの保管場所が地域によって異なることを示した。
b) 道央地域調査から、畜産経営ではイアコーン購入希望価格は現物1kg当たり30円程度であり、約52ha規模の畑作経営では、イアコーンは現物1kg当たり31.2円以上で13.5ha程度導入されることを示した。地域内のTRMセンターでECS生産に取り組むと、ふん尿の受け入れ可能量は60%増加して、資源循環が一層促進されることが明らかになった。
カテゴリ 肥料 病害虫 イアコーンサイレージ 乾燥 経営管理 コントラクター 栽培技術 除草 飼料用米 施肥 大豆 とうもろこし 播種 繁殖性改善 肥培管理

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる