課題名 | 繁殖性及び生涯生産性等に対する効率的な家畜育種技術の開発 |
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課題番号 | 2014025536 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
佐藤正寛 |
協力分担関係 |
(独)家畜改良センター 家畜改良事業団 日本ホルスタイン登録協会 北海道酪農検定検査協会 北海道ホルスタイン農業協同組合 (株)J-オイルミルズ 産業技術総合研究所 帯広畜産大学 信州大学農学部 各県公設畜産研究所 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | 家畜の生涯生産性を向上させる遺伝的能力の評価基準に関しては、 a) 在群性は、肢蹄、後乳房の高さ及び乳房の深さと正の遺伝相関が、胸の幅と負の遺伝相関があったことから、肢蹄が良好で、後乳房が高く、乳房が深く、胸の幅が狭い個体の在群性が高いことを明らかにした。 b) 乳中体細胞スコア(SCS)は、乳房の深さと負の遺伝相関があったことから、乳房が深い個体はSCSが低いことを明らかにした。 c) 線形スコアリング形質(LST)をバイナリ型スコアリング形質(BST)で選抜した場合、LSTの表型値は選抜により最適値に近づくが、BSTの表型値は最適値と異なる値に漸近することから、肢蹄の強健性評価ではBSTよりもLSTのほうが有効であることを明らかにした。 鶏の経済形質の改良に有用な遺伝情報の探索と遺伝子改変技術の確立に関しては、 a) 比内鶏では育成の後半の時期で遺伝子型による体重の違いがみられ、また、地頭鶏種鶏群の一部についてコレシストキニンA受容体遺伝子(CCKAR遺伝子)の遺伝子型により選抜したところ、雄で有意な効果がみられたことにより、CCKAR遺伝子の遺伝子型による選抜の有効性を明らかにした。 b) 生殖細胞特異的遺伝子3'側非翻訳領域を連結した配列(Cp-GFP)を組み込んだ発現ベクターをニワトリ始原生殖細胞(PGCs)株へ導入し、この遺伝子改変PGCsを宿主胚へ移植することにより、キメラニワトリの作製に成功した。 ミツバチの蜂群の維持に重要な抗病性付与技術に関しては、 a) アメリカ腐蛆病菌に対して抗菌活性を示したNi10株の抗菌物質は、B. thuringiensis由来のバクテリオシン、Thurincin Hであることを明らかにした。また、Thurincin Hはアメリカ腐蛆病菌に対して殺菌的に作用することを示した。 b) 養蜂家が飼養する蜂群の衛生管理の実態調査に基づき、栄養管理及び衛生管理用マニュアルを作成した。 |
カテゴリ | 育種 飼育技術 鶏 繁殖性改善 評価基準 ミツバチ |