国際重要伝染病の監視技術の高度化と蔓延防止技術の開発・評価

課題名 国際重要伝染病の監視技術の高度化と蔓延防止技術の開発・評価
課題番号 2014025577
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 山川睦
協力分担関係 日本ハム株式会社
富士フイルム株式会社
研究期間 2011-2015
年度 2014
摘要  より特異性が高く現場で簡便に診断できる手法の開発に関しては、口蹄疫ウイルス(FMDV)抗原を検出する簡易診断法の開発では、モノクローナル抗体(MAb)を用いたイムノクロマト(IC)ストリップを作製した。これはFMDV16株中SAT以外の血清型別が可能であった。また、RT-PCR陽性検体からの抗原検出率は豚と牛で、それぞれ100%と70%を示した。
病原体の伝播・存続様式の解明に基づく遮断方法の開発に関しては、ペスチウイルス(CSFV GPE-株、BVDV-1 Nose株、BVDV-2 KZ-91CP株及びボーダー病ウイルス FNK2012株)の組換えE2タンパクの作出を試み、このうちBVDV-1の抗原性を保持した組換え体を得た。
 効果的なワクチンや薬剤の開発に関しては、a)口蹄疫ウイルスO/JPN/2010株の異種動物間(ホルスタイン牛-豚)における水平伝播解析を行い、ウイルス接種牛から同居牛への水平伝播は容易に起きるが、同居豚への水平伝播には牛-牛間に比べ、より多くのウイルス量が必要であることを明らかにした。b)口蹄疫ウイルス高感受性細胞を用いて平成22年の口蹄疫発生時の材料124例からウイルスを分離した。このうち49症例から分離されたウイルスの全ゲノム塩基配列を決定し、比較した結果、99.5%以上の相同性が認められたが、変異に関する時系列及び動物種との相関は認められなかった。
カテゴリ 簡易診断 防除 薬剤

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S