課題名 | 高付加価値を有する資源作物品種の育成と新規作物の評価・活用 |
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課題番号 | 2014025610 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
大潟直樹 |
協力分担関係 |
鹿児島県大隅支場 小林食品(有) 小林食品(有) 佐渡農業改良指導センター 岩手農研プロジェクト推進室 秋田県雄勝地域振興局 産総研 東京農大 近畿大学 岩手大学 |
研究期間 | 2011-2015 |
年度 | 2014 |
摘要 | ソバの品種育成に関しては、 a)「北海14号」は、「レラノカオリ」並の収量で容積重がやや重く、ルチン含量が高い特性を明らかにし、平成27年度に品種登録出願を行うこととした。 b) 難脱粒系統「芽系35号(旧GF4)」は、コンバイン収穫試験で自然脱粒が少ないことを明らかとし、継続試験をすることとした。 c) 春まき用、夏まき用では、寒冷地向けそば「東北3号」は、春まきで多収、夏まきで早生であり有望と判断した。また、暖地向けの春まき用「九州7号」は穂発芽が少なく、成熟期も早いことから春まき栽培エリアの拡大が可能な系統と判断した。 ナタネの品種育成に関しては、 a) 「東北99号」は、「キザキノナタネ」より多収かつ早生のダブルロー(無エルシン酸で、かつグルコシノレート含有率が低い)である特性を明らかにし平成27年度に品種登録を行うこととした。 b) 初の寒地向けのダブルロー系統「東北101号」を開発するとともに、オレイン酸含量が子実含有油脂の75%前後を占める4系統を選抜した。 6次産業化推進に有用な雑穀、雑豆等の導入・評価に関しては、 a) ダッタンソバ「満天きらり」のルチン含量並びにルチン分解活性に地域間差があることを明らかにした。 b) ハトムギでは、小粒だが「あきしずく」より多収な系統を見出した。 c) 金ごま系統「関東17号」は、早生で萎ちょう病に強い特性を明らかにし、平成27年度に品種登録出願することとした。 d) ソバのフラボノール合成に関与が推定される遺伝子の塩基配列変異を多数確認した。ソバ一代雑種では元品種より20%程度多収となる可能性を見出した。 e) ダッタンソバ「九州D6号」は春まき栽培において早生で多収、また9月以降の秋まき栽培も可能であることから、品種候補として継続試験することとした。キクイモ遺伝資源では、調理法によりイヌリン含量が変化する可能性を見出した。 |
カテゴリ | 遺伝資源 寒地 きくいも 高付加価値 ごま そば なたね 品種 |