課題名 |
果樹園での資源循環利用による環境負荷軽減技術の確立、Ⅰ 果樹園における堆厩肥等施用技術の確立 |
研究機関名 |
福島県農業総合センター
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研究分担 |
生産環境部環境・作物栄養科
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研究期間 |
継H23~H27 |
年度 |
2014 |
摘要 |
目的:果樹栽培では、近年は収量増と果実肥大をねらい窒素肥料を多用する傾向にあるが、堆厩肥等の施用により環境負荷の軽減と低コストを両立するため、有機性資源施用技術を確立する。、成果:果樹園における堆肥の施用基準を明らかにするため、リンゴでは、三要素ごとの標準施肥量に準じて牛おが堆肥を施用し、不足分を化学肥料で補正的に施肥した結果、葉中Nに差が認められ、N基準区が最も高くなった。果実品質にもリンゴ酸、着色、果肉中N含量に差があった。堆肥N基準区で葉中N、果肉中Nが高いのは、堆肥の量が他の区より多く、窒素の無機化が長期にわたるためと考えられた。一方、モモでは堆肥を樹幹下、環状及び全面にマルチ施用した結果、窒素施肥量の10%を堆肥で代替しても果実品質に各処理区に有意な差は認められなかった。また、収穫量が多かった無堆肥区ではNPS(貯蔵性窒素)が低下する傾向がみられ、果肉中のポリフェノール含量は硬核期頃 (6/26)が最も高いことを明らかにした。
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カテゴリ |
施肥
施用技術
低コスト
もも
りんご
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