課題名 |
薬理的および害虫防除的利用に向けた冬虫夏草菌株ライブラリの構築 |
研究機関名 |
富山県農林水産総合技術センター
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研究分担 |
森林研究所森林資源課
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研究期間 |
継H26-27 |
年度 |
2014 |
摘要 |
・菌株の採取・分離:冬虫夏草菌とその関連菌を140菌株分離した(うち富山県産は98菌株)。また、分離し北海道大学で保管してあった菌株を分譲してもらい、これらも併せ全部で194菌株となった。この分譲株の生存確認は現在進行中であり、今後、総菌株数は増加する予定である。得られた菌株は5℃前後の冷蔵庫で冷蔵保管を行うこととした。、・DNAによる同定:116株のDNA(ITS領域)の配列を決定した。粘着シートに捕虫されたハエ類から分離を行った菌は、多くがレカニシリウム属に属する天敵糸状菌であった。本属菌は自然環境下でハエ類に寄生していた報告は無いが、実験環境下での感染は報告されている。よって、20℃前後で高湿度に保たれた空調環境下であるシイタケ栽培施設においては特異的に感染を行っている可能性が示唆された。ライブラリの現況は推定10属33種となっている。、・培養の難易の検討:1種につき1系統以上の供試を目指し、24系統まで培養を行ったところである。菌糸体の成長があまり良好でなく、マスプロダクトには工夫が必要と考えられるのはニューギニアトゲアリタケのみで、多種は良好な菌糸体成長を示した。
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カテゴリ |
害虫
しいたけ
防除
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