果菜・葉菜類の有機栽培におけるマメ科緑肥の利用技術、(1)マメ科緑肥の利用技術の確立、(2)緑肥利用ほ場における土着昆虫類等の発生と動向の解明、 、

課題名 果菜・葉菜類の有機栽培におけるマメ科緑肥の利用技術、(1)マメ科緑肥の利用技術の確立、(2)緑肥利用ほ場における土着昆虫類等の発生と動向の解明、 、
研究機関名 山梨県総合農業技術センター
研究分担 野菜科
高冷地野菜作物科
環境保全・鳥獣害対策科
作物病害虫科
研究期間 H25~27
年度 2014
摘要 ヘアリーベッチ鋤き込み後のコマツナの株重は緑肥なし区と比べて重くなった。緑肥からの10a当たり窒素供給量は、ヘアリーベッチ単播区が15kgN/10aで、後作コマツナのヘアリーベッチからの窒素吸収量は2作合計で12.6kg/10a、利用率は84%であった。一方、緑肥にライムギを利用した区はN供給効果はなく窒素飢餓を生じさせた。、ヘアリーベッチを作付け、鋤き込み後に夏秋ナスを作付けしたところ、ナスの収量と茎葉重の合計値は、「ヘアリーベッチ+N-20kg/10a区」≧「緑肥なし+N-20kg/10a区」≧「ヘアリーベッチ+N-0kg/10a区」≧「緑肥なし+N-0kg/10a区」であったが、区間で大差はなかった。、10/18の緑肥からの10a当たり窒素供給量は、混播区が約18kg、単播区が約34kgで、後作コマツナの緑肥からの窒素吸収量は2作合計で2.5~6.8kg、利用率は約14~17%であった。花房高さや平均節間長、茎径においてヘアリーベッチ単播と施肥条件で生育が良くなった。上物・下物・くず物を合計した総重量でヘアリーベッチ単播条件が最も多くなった。クロタラリアやセスバニアを秋野菜の前作に作付け鋤き込むことによりおおむね3~6kg/10aの窒素が緑肥から供給されることがわかった。緑肥からの加里の供給量は窒素の供給量より多いことやカリウムの肥効率が高いことを考慮すると加里は大幅に減肥できると考えられた。また、これまで栽培履歴がある地力中庸の圃場であれば夏まきマメ科緑肥への施用は不要と考えられた。緑肥を作付けることで窒素成分の溶脱を抑制することが明らかとなった。したがって、緑肥の作付けは肥料成分の無駄を抑制するとともに、地下水への負荷量を軽減できることが示唆された。養分溶脱量は緑肥を作付けることで削減できる。また緑肥を作付けることで窒素収支のマイナス幅は小さくなり、土壌窒素の溶脱(消耗)が少なくなった。現地の有機栽培アブラナ科ほ場において、ゴミムシ類がキャベツ株の地際を登ることを、また、本場アブラナ科ほ場において、ゴミムシ類がマルチ上を徘徊していたことを撮影した。DNA解析によるセアカヒラタゴミムシのアオムシ幼虫補食性について、今後実施予定である。
カテゴリ 有機栽培 あぶらな キャベツ こまつな 施肥 なす ライ麦

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