| 課題名 |
ブドウ優良品種選抜と栽培技術の確立 1 優良品種の特性調査(第4次) |
| 研究機関名 |
山梨県果樹試験場
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| 研究分担 |
生食ブドウ栽培科
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| 研究期間 |
継H23~H27 |
| 年度 |
2014 |
| 摘要 |
(1)優良品種の特性調査 検討8品種について、果実品質調査および生育特性調査を行った。開花期の温度が平年よりも高かったことと、6月中旬の日照時間が多く、適度な降雨があったため、果粒肥大は良好であった。8月の曇雨天の影響で、糖度は一時停滞したが、9月に入り再び上昇した。巨峰群を中心に裂果の発生がみられた。検討品種の今年の目立った特性は以下のとおりである。「黒いバラード」:成熟期が8月上旬で、GA処理時のフルメット加用により、果粒肥大促進が図られた。SM処理を行わないと無種子化率は7割程度であった。「ブラックビート」:成熟期は8月中旬。果粒重は1回処理が15.4g、2回処理が17.0gで着色は非常に良好であった。「ベニバラオー」:成熟期は9月中下旬。果粒重は無核栽培で11.3g、有核栽培で13.1gであった。花穂が着生しにくく、平均花穂数は長梢部および短梢部ともに0.7と低かった。「シャインマスカットVF」:成熟期は8月中~9月中旬。果粒重は長梢樹で14.8g、短梢樹で16.2gだった。かすりの発生は少なかった。「サニードルチェ」:成熟期は8月下旬から9月上旬、フルメットを加用すると果粒肥大が促進され、しぼみ果の発生も軽減された。「天山」:成熟期は8月下旬、果粒重は28.4gと非常に優れた。花穂が着生しにくく、平均花穂数は長梢部で0.5、短梢部で0.3と非常に低かった。「サンヴェルデ」:成熟期は8月中旬、フルメットを加用しても果粒肥大効果がみられなかった。「クイーンニーナ」:成熟期は9月上旬、果粒重は両仕立てとも19~24gとボリューム感があった。フラスターを使用すると支梗の伸びが抑制され、密着果房を得られた。 (2)「サニードルチェ」のジベレリン処理方法の検討 ジベレリン処理方法の違いが、果粒肥大促進や裂果、しぼみ果の発生に及ぼす影響について検討した。第1回目と第2回目のジベレリン処理にフルメット5ppmを加用すると果粒肥大効果があり、裂果やしぼみ果の発生は軽減した。 (3)「シャインマスカット」の果粒肥大促進方法の検討 満開期に片側の主枝に環状剥皮処理を行うと、果粒肥大が大幅に促進された。交互に連年処理を4年続け、効果に安定性が認められ、樹勢等にも大きな問題は見られなかった。 簡易雨よけ施設を設置することで、1g程度の果粒肥大促進効果が認められた。 展葉6~8枚時に低濃度フルメットもしくは尿素を花穂に処理すると、1g程度の果粒肥大促進効果が認められた。複合処理を行うとさらに効果は大きくなった。 、(4)「シャインマスカット」における抑制栽培方法の検討 今回検討した遮光資材では、商品性を有した果房生産が可能であると考えられたが、ジベレリン処理は、第1回目および2回目にフルメットを5ppm加用すること(大房・大粒・成熟期を遅らせる)、樹勢が旺盛で十分に棚面が新梢で覆われていることが重要と考えられた。 、(5)「シャインマスカット」における「かすり症」発生抑制技術の検討 本年度もかすり症の発生は少なかった。ベレゾーン期前後の寡日照条件、多湿条件で再現試験を行ったが、かすり症の発生は大幅に増加しなかった。 ジベレリン単用処理においてかすり症の発生が増加するが、慣行のGA25(F5)+25においての発生は少なかった。なお第2回目処理をGAペーストで行うと、かすり症の発生は全く認められなかったが、糖度が極端に低くなった。 水耕栽培により窒素およびカルシウム濃度を変えて発生程度を調査したところ、窒素が多くカルシウムが少ない区においてやや発生が多かった。 、(6)ブドウ新品種におけるハウス栽培適応性の検討(H25年12月加温開始、H26年4月収穫) 超早期作型において「シャインマスカット」は着穂数が確保され、十分に商品性を有する果実が生産可能であった。ただし、露地作と比較して果粒重が小さくなるので、開花期の温度設定等検討の余地がある。 「甲斐のくろまる」、「山梨3号」、「山梨5号」については非常に房持ちが悪かった。「ジュエルマスカット」については、「シャインマスカット」よりも果粒重が大きかったものの、かすり症および裂果が多かった。
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| カテゴリ |
栽培技術
新品種
水耕栽培
ばら
品種
ぶどう
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