課題名 | シキミ栽培における収益性の改善に関する研究 |
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研究機関名 |
高知県立森林技術センター |
研究分担 |
森 林 経営課 |
研究期間 | 完H24~26 |
年度 | 2014 |
摘要 | 目的:近年、生産者の高齢化等の理由で管理が不十分な栽培地が多くみられ、害虫の発生が多く良質な枝葉が採取できなくなっている。現在使用可能な薬剤は液剤及び乳剤であり、噴霧器による散布は労働負荷が大きく、防除が困難である。従来の防除方法よりも労働負荷が軽い粒剤の散布による防除技術を確立し、シキミ栽培における作業性・収益性の向上を図る。、成果:①アブラムシは秋・夏ともNIー31粒剤・MEP乳剤の防除効果がみられた。②グンバイムシは、秋の試験では虫数が減少する時期のため明確な効果は確認できなかったが、夏の試験ではNIー31粒剤・MEP乳剤の防除効果がみられた。③薬剤散布による枝葉への薬害はみられなかった。④台切り後3年間の追跡調査を行った結果、台切り後の枝の有無別に生存率をみると、枝有りが1年後で90%、2年後で89%、枝無しが1年後で59%、2年後で55%となり、枝が残っている方が高い傾向がみられた。2年目の春から3年目の春に枯死する株はみられなかった。台切り高別にみると、枝有りでは台切り高が高い方の生存率が高かったが、枝無しではその傾向がみられなかった。萌芽枝については、1年目の5月から9月まで増加したが、その後3月までは新しい芽の発生はほとんどみられず、乾燥あるいは雪のために枯れる芽がみられた。枝付きの株の方が萌芽枝の数が多く、最長枝が長い傾向がみられたが、最長枝の太さにはあまり差がみられなかった。以上の結果から、台切り後の株の枯死、萌芽枝の成長には、枝の有無が影響しており、台切りを行う時には枝を残す切り方が良いことが示唆された。、 |
カテゴリ | 害虫 乾燥 防除 薬剤 |